きな子 見習い警察犬の物語のレビュー・感想・評価
全8件を表示
ベタだけど感動的
...............................................................................................................................................
夏帆の父は警察犬の訓練士だが病気で引退?する。
夏帆は子供の頃から父が誇りで、自分も訓練士になることに決めた。
警察犬には素質が必要とされるが、全く向いていないアホな犬がいた。
きな粉みたいな色だったので、きな子と名づけられていた。
夏帆は訓練所で、その犬を自分が一人前にすると宣言した。
しかし丸っきり駄目で試験にも落ち、夏帆はいったん辞める。
そんな折、訓練所のボス寺脇が夏帆に再起を促しに来た。
ちょうどその時、寺脇の娘がきな子を連れて夏帆のところに向かう。
復帰を願っての事だったが、山の途中で大雨になって立ち往生。
駄目犬だったきな子は必死で夏帆のところに行く。
夏帆は共に山に向かって救出成功、再度訓練所に戻ることを決める。
...............................................................................................................................................
夏帆って脳天気だが根が純粋という役がよく似合っている。
うた魂も彼女の存在一つで楽しい映画と化していた印象だが、
この映画もまた彼女の魅力が映画の質を数段アップさせている。
あの天真爛漫さはなかなか演じきれるものではないと思う。
讃岐弁もまたかわいかった。あと戸田くんもいい女優になったなあ。
寺脇の演技も渋くて素敵だった。
ホンマ、クソは大事やけんの
映画「きな子 見習い警察犬の物語」(小林義則監督)から。
父親の職業だった警察犬訓練士を目指す主人公・望月杏子は、
入所した番場訓練所で、クソの話ばかりで驚く。
最初のアドバイスは「まずは、犬のクソに慣れるこっちゃ」であり、
早朝のひと仕事終えて、やっと朝食を食べている時も
「今日のクソ、どうやった?」とクソの話ばかり。
略さずに書くとすれば「今日の(犬たちの)クソ(の状態は)、どうやった?」
これは、警察犬を育てるには、基本中の基本、とのちに気付くのだが。
「立派なクソして学校へ行け。ホンマ、クソは大事やけんの」
所長は、自分たちの子どもにまで「クソ」の話をするから笑えるが、
そう言えば私も、昨年他界してしまった愛犬「ジェイク」の体調を、
クソの色や形、臭いで判断していたことを思い出した。
それは、人間にだって同じことが言える体調管理の基本であろう。
排泄物として、立派なクソが出ることは、食育にも関係しそうだ。
どんなものを食べたら、立派なクソが出るのか、
体調が悪いときは、どんなクソなのか、知っておくことは大事、
そんなことを教えてもらった映画となった。
P.S.
残しておきたい台詞、ひとつ追加しておきます。
「お前という未熟な訓練士を育てるためにきな子がおる。
きな子という未熟な警察犬を育てるためにお前がおる。
はじめから立派な警察犬も訓練士もおらんと違うか?」
この映画、タイトルほどに甘くない。
……動物映画は強い。公開2週目、しかも正午近くの上映回だったのに、お客の多いこと!
家族連れ、若い女の子達、中高年の夫婦の方々と驚くほどに広年齢層のお客が入ってほぼ満席。ビックリしましたよ。
まぁお客の入りと映画の出来が比例するとは限りませんね。レビューいきます。
前半は健全で微笑ましく、ほのぼのとした展開が続く。夢を抱いたヒロインが一筋縄ではいかない現実にぶつかるが、努力でそれを克服しようとする……
例えるなら、朝の連ドラにかなり近い。愉快だがこのままちょっとヌルい感じで、トントン拍子でハッピーエンドを迎えるのではと不安を覚える。
しかしである。後半、主人公の杏子は夢を諦めてしまうのだ。頑張っても頑張ってもうまくいかない。自分には無理だ、自分は自分の夢には向いていない人間なのだ、と。
夢を諦め、ソファでぼんやりTVを眺める無気力なヒロインの姿は妙に生々しい。僕ら自身、そんな姿と無縁な訳では無いだろう。
『努力すれば夢は叶う』という言葉は決して嘘では無いが、『努力する』ってのは口ですんなり言うほど生半可な言葉じゃないんだぜ……そんな甘くない現実が、この映画にはきちんと存在している。
主演の夏帆の演技を見たのは今回が初めてだが……凄いっすね、このコ。“演技してる”という感じを微塵も抱かせない、空恐ろしいほどのナチュラルさ。
中でも印象に残っているのが、おにぎりを頬張るうちに涙が溢れてくるシーン。よく理由もわからないうちに、こっちまで泣いてしまっていた。
夢に向かう情熱、それが挫かれた時の悔しさ、悲しさ、虚しさが、ストレートにこちらの心に流れ込んでくる。この映画、終盤でやや強引な(あるいは急ぎ足な)展開を見せるのだが、彼女のお陰で緊迫感と現実味を保つことができていたと思う。いや本当に、手放しで絶賛です。
いつもの調子ながら役にピタリとはまっている寺脇康文、優しい笑みが印象的な遠藤憲一、きっちり厳しい浅田美代子、そして、ほのぼのしてて可愛らしいきな子。
演出的には多少ヌルいが、適材適所な俳優陣+きな子の助けもあり、厳しさもあるが温かで愛らしい映画に仕上がっていた。
エンドロールの最後の最後に流れるテロップが素敵だ。『次こそは必ず合格してやる』と主人公達が笑う姿が目に浮かぶようじゃないか。
夢を叶えた瞬間より、夢を叶えようと必死になれる瞬間にこそ価値がある。
粋なハッピーエンドだ。
<2010/8/29鑑賞>
叶うまで追うことの意味。
きな子という見習い警察犬のことは、この映画予告まで
全く知らなかった^^;地元ではかなり有名犬だったらしい。
まぁ~その試験風景のズッコケぶりといい、観ている
こちらとしては可愛い限りだが、本人はとても真面目に?
取り組んでいるんだと思う。しかし6回も落ちているとは^^;
素質がない、才能がない、でもどうしてもなりたい!!
という夢を抱える総てに贈る?エールムービーである。
私も犬が大好き派、なのだが、今まで
ラブラドールが警察犬として活躍できることを知らなかった。
あの垂れ耳と可愛い瞳からどうしても愛玩犬というイメージ
を抱いてしまい^^;今作でへぇ~と感心させられたのである。
でもここに出てくるきな子は、警察訓練犬としてよく出来た
犬というワケではなく^^;どちらかというと前述の皆に愛され、
可愛がられるタイプの犬である。まぁ…愛犬家には堪らないv
子犬の頃からの可愛い映像がテンコ盛りで、こうなるのは
分かっているのに^^;涙と鼻水ズルズル状態で鑑賞となった。
ちなみにどのきな子(役)も、文句なく可愛いv
物語はといえば、まぁありがちなストーリー展開で、
実話をベースにしてはいるが、感動ドラマに作られている。
でも俳優と犬たちが共に演技をする中で、生まれる表情や
その懐き具合なども観ていて楽しいものだ。犬だけでなく、
動物は本能にとても忠実で、自分を可愛がってくれる人を
決して忘れない。特に犬は絶対服従的な行動をとるので、
飼う側は言葉を話せない彼らの目や耳となって、身体から
感情面まで推測してあげなければならない。犬のウンチを
題材に、詳しく彼らの健康管理を描いたのは好感が持てる。
しかしこの訓練士というのも、並大抵の根性では務まらない、
大変な仕事なのだということが分かった。
見習い訓練士・杏子(夏帆)が亡き父の後を継ぎ、どうしても
訓練士になりたいと実家を出て、父の後輩だった番場(寺脇)
の訓練所に入り、そこできな子と出逢う。身体が弱く才能に
欠けるきな子に自分を重ね、是非この子を警察犬にしたいと
奮起するのだが、、、それにたいしてきな子は…^^;
「頑張っても頑張っても出来んもんの気持ちなんか…」という
台詞にグサっとくるのは、誰もが抱えるコンプレックスの基が
自分にも当てはまることを実感できるからである。
努力次第でなんとかなるんなら、いくらでも頑張る。
だけど、才能がないっていわれたら…どう頑張ればいいのか。
夢を現実にするのは、並大抵のことじゃない。
娘を厳しく、裏では優しく見守る母・浅田美代子が巧い。
彼女は実生活でもかなりの愛犬家で、自身の飼い犬も
殺処分される捨て犬を保護して引き取ったんだそうである。
犬たちの現実を知ったら、ショップでなど買えません。と
対談で語っていた彼女の知らなかった一面に感動した。
寺脇が演じる所長もかなり口が悪いが^^;その娘役の子が
かなり面白い。この子も物語にいい味を与えている。
(夢は、叶うまで追いかけ続けてナンボのもんだと私は思う)
きな子、応援してるよ!
ここでも、動物と子役が大活躍だった。思わず笑顔になる。警察犬訓練士の仕事の大切さも分かったが、訓練士になるのも、訓練犬になるのも大変だと言うことが分かった。やはり適性があると思うが、それでも、困難を乗り越えて、努力する姿に感動する。きな子、訓練犬のテストではなかなか合格にならないが、いざという時の力はあるので、必ず合格すると信じている。
きなことの絆は良し!
きなことあんこ、二人でひとつの見習いコンビ!可愛いきなこと夏帆さん演じる杏子、演技はうまいです。
ただ、ラストがいけないです。
なんか、きなこは結局まだ見習いだし、試験中の最高潮に結果を匂わして終わるし。
これはあくまでもパイロット版と捕らえるのがベストかと。
本物の活躍に期待したいところですね!
犬は嫌いだけど
犬は嫌いだけど
笑いあり、感動あり
涙もこぼれそうになる
「きなこ」が走るシーンは熱くなる
演技なのか?「きなこ」は面白い
ニーナも生意気なだけどいい味だしてる
「きなこ」の次にヨカッタ
ただ、大雨のシーンは無理がある
あれは「晴れ」がみえみえ
もっと真剣に撮って欲しい
安心してみられます。
悪人も、邪悪な心も出てこない、子供にも安心して見せられる映画でした。
実際の物語を映画的に膨らませた部分に多少の不自然さがあったのと
CGバレバレの場面があったのが残念ですが、それでも笑いあり涙ありで
楽しく見られました。
もちろん、犬のかわいさも存分に楽しめますよ。
全8件を表示