きな子 見習い警察犬の物語のレビュー・感想・評価
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ベタだけど感動的
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夏帆の父は警察犬の訓練士だが病気で引退?する。
夏帆は子供の頃から父が誇りで、自分も訓練士になることに決めた。
警察犬には素質が必要とされるが、全く向いていないアホな犬がいた。
きな粉みたいな色だったので、きな子と名づけられていた。
夏帆は訓練所で、その犬を自分が一人前にすると宣言した。
しかし丸っきり駄目で試験にも落ち、夏帆はいったん辞める。
そんな折、訓練所のボス寺脇が夏帆に再起を促しに来た。
ちょうどその時、寺脇の娘がきな子を連れて夏帆のところに向かう。
復帰を願っての事だったが、山の途中で大雨になって立ち往生。
駄目犬だったきな子は必死で夏帆のところに行く。
夏帆は共に山に向かって救出成功、再度訓練所に戻ることを決める。
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夏帆って脳天気だが根が純粋という役がよく似合っている。
うた魂も彼女の存在一つで楽しい映画と化していた印象だが、
この映画もまた彼女の魅力が映画の質を数段アップさせている。
あの天真爛漫さはなかなか演じきれるものではないと思う。
讃岐弁もまたかわいかった。あと戸田くんもいい女優になったなあ。
寺脇の演技も渋くて素敵だった。
ベタベタな展開。だけど・・・
公開は 2010年の8月だった。エンドロールの最後には「2010年『きな子』は警察犬を目指し、今も挑戦中です」の文字が。 その日これを視た人たちは、まさか、きな子が本物の警察犬になれるとは思ってはいなかっただろう。 きな子を知っている人たちは「きな子、がんばれよ!」と、きな子のその後を知っている人とは違った感動をもって、その日映画を視終えたのだろう。きな子の実在が、この映画の感動を深めているような気がする。 ダメ犬とダメ訓練士は、ダメなままで映画を終える。 人間みんなが成長し成功を成し遂げることができるとは限らない。ダメなままで人生を終える人もいる。この映画には「それでいいんだ」というメッセージがあるような気がする。 夏帆の演技はいつものように天才的に巧い。 遭難した警察犬訓練所長の娘、新奈の居場所を教えようと、杏子を先導するきな子がゲートを楽々と飛び越える場面がある。それを見てビックリする杏子のシーンがとても好き。
☆☆☆ ※ 鑑賞直後のメモから 犬が主演クラスの映画には、ついつい...
☆☆☆ ※ 鑑賞直後のメモから 犬が主演クラスの映画には、ついつい採点が甘くなってしまうこの私でさえ。「流石にこの、犬の可愛さにおんぶに抱っこ状態だと…」と言ったところ。 一応は事実の映画化ですが。冒頭に描かれる名犬エルフのエピソードが、クライマックスで駄目見習い警察犬きな子と重なり合うエピソードは、流石に出来過ぎ感を感じたのですが…果たしてどうなのでしょう。 例え事実と違っていたとしたのなら。映画的にクライマックスを盛り上げる為の嘘として「映画ですから」…と享受する必要があるのでしょうかね。でも冒頭に字幕等で、〝事実を映画化〟と表示されていたら、それはそれで問題がありそうな気もするけど…。 肝心の内容はと言えば、ベタベタな展開で本当に分かり易い。《2人》(1人と1匹)の見習いが、エルフ並みに優秀な警察犬の様に…は、ファミリー映画として申し分ない。 ただ、映画の始めに「警察犬になるには素質が必要だ!」と言わせ。一応はエルフも元々は…との台詞も。 だからこそ観ていて。きな子が人間のエゴに振り回されている風にしか見えなかったのが、どうにも…と言ったところでした。 個人的に言わせて貰うと。この映画の1番の見どころは、寺脇康文の素晴らしき《大根演技》でしょうかねえ〜(笑) 子役の女の子の演技がめちゃくちゃ巧いだけに、「爪の垢でも煎じて飲め!」と、ついつい思ってしまった。まさか狙って演じているのかな?でも20年以上も続いてはやらないよなあ〜。 映画の結末自体は、結果が分かっているとは言え。最後は少し中途半端気味に終わってしまう。 先輩訓練士役だった山本裕典の役柄も。エンドクレジットの後で、その後のエピソードくらいは挿入する等のフォローがワンカットでもあれば…と言ったところ。 原史奈があまりにも太り過ぎていて。誰なのか?最後まで分からなかったわ(苦笑) 2010年8月16日 TOHOシネマズ錦糸町/スクリーン3
“あんこ”と“きな子”も漫才コンビみたいな組み合わせだが、“きな子”と“ニーナ”じゃ、どちらが人間でどちらが犬かわからん名前だぞ!
警察犬試験は難しい。物語では警察所有の警察犬ではなく、外部嘱託の非常勤警察犬を描いていて、出動要請があると所長(寺脇)が制服に着替え颯爽と現場に駆けつけるところがかなりイケてる。そのためには警察犬試験に合格しなければならないのだが、まずは軽く落ちてしまった。しかし、ズッコケ警察犬として地元の幼稚園でのクリスマス会に参加したり、一日警察署長を演じたりと、かなり知名度は高いようだ。そもそも実話なのだ。犬が主役である映画は実話が多いこともたしかだ。 しかし、杏子は訓練所を辞めてしまい、所長の幼き娘ニーナが杏子の家まで単独で行こうとし、途中、大雨にたたられ遭難してしまうというストーリー。そして、杏子の亡き父(遠藤憲一)は日本チャンピオンのエルフを育てた訓練士。番場所長は彼に育てられたことが明かされる。まぁ、読める展開ではある。 残念なのは杏子の先輩訓練士(山本裕典)。独立間近だというのに家庭の事情でうどん屋を継ぐことを決意するのだが、後半には登場しなくなる。一方、後半に存在感をアピールするのがニーナ(大野)。「そりゃ恋や」「うちも・・・」という台詞がちょいとウルウル。生意気でませガキというイメージが徐々に可愛い女の子に変貌を遂げるところがいい。
ホンマ、クソは大事やけんの
映画「きな子 見習い警察犬の物語」(小林義則監督)から。
父親の職業だった警察犬訓練士を目指す主人公・望月杏子は、
入所した番場訓練所で、クソの話ばかりで驚く。
最初のアドバイスは「まずは、犬のクソに慣れるこっちゃ」であり、
早朝のひと仕事終えて、やっと朝食を食べている時も
「今日のクソ、どうやった?」とクソの話ばかり。
略さずに書くとすれば「今日の(犬たちの)クソ(の状態は)、どうやった?」
これは、警察犬を育てるには、基本中の基本、とのちに気付くのだが。
「立派なクソして学校へ行け。ホンマ、クソは大事やけんの」
所長は、自分たちの子どもにまで「クソ」の話をするから笑えるが、
そう言えば私も、昨年他界してしまった愛犬「ジェイク」の体調を、
クソの色や形、臭いで判断していたことを思い出した。
それは、人間にだって同じことが言える体調管理の基本であろう。
排泄物として、立派なクソが出ることは、食育にも関係しそうだ。
どんなものを食べたら、立派なクソが出るのか、
体調が悪いときは、どんなクソなのか、知っておくことは大事、
そんなことを教えてもらった映画となった。
P.S.
残しておきたい台詞、ひとつ追加しておきます。
「お前という未熟な訓練士を育てるためにきな子がおる。
きな子という未熟な警察犬を育てるためにお前がおる。
はじめから立派な警察犬も訓練士もおらんと違うか?」
きなことあんこ
ドジな見習い警察犬、きな子の実話の映画化。 実話と言っても、半分ノンフィクション半分フィクションといった感じ。実在の人物と名前も違う。 きな子が見習い警察犬として開花するまでを、夏帆演じるヒロインの成長と共に描き、無難な動物映画の作り。 予想通りの展開(大野百花演じる少女が遭難したり)やご都合主義(遭難時豪雨だったのに発見時止んでいる)も目立つが、悪い印象の映画ではない。 後、夏帆が可愛かったぁ…
この映画、タイトルほどに甘くない。
……動物映画は強い。公開2週目、しかも正午近くの上映回だったのに、お客の多いこと!
家族連れ、若い女の子達、中高年の夫婦の方々と驚くほどに広年齢層のお客が入ってほぼ満席。ビックリしましたよ。
まぁお客の入りと映画の出来が比例するとは限りませんね。レビューいきます。
前半は健全で微笑ましく、ほのぼのとした展開が続く。夢を抱いたヒロインが一筋縄ではいかない現実にぶつかるが、努力でそれを克服しようとする……
例えるなら、朝の連ドラにかなり近い。愉快だがこのままちょっとヌルい感じで、トントン拍子でハッピーエンドを迎えるのではと不安を覚える。
しかしである。後半、主人公の杏子は夢を諦めてしまうのだ。頑張っても頑張ってもうまくいかない。自分には無理だ、自分は自分の夢には向いていない人間なのだ、と。
夢を諦め、ソファでぼんやりTVを眺める無気力なヒロインの姿は妙に生々しい。僕ら自身、そんな姿と無縁な訳では無いだろう。
『努力すれば夢は叶う』という言葉は決して嘘では無いが、『努力する』ってのは口ですんなり言うほど生半可な言葉じゃないんだぜ……そんな甘くない現実が、この映画にはきちんと存在している。
主演の夏帆の演技を見たのは今回が初めてだが……凄いっすね、このコ。“演技してる”という感じを微塵も抱かせない、空恐ろしいほどのナチュラルさ。
中でも印象に残っているのが、おにぎりを頬張るうちに涙が溢れてくるシーン。よく理由もわからないうちに、こっちまで泣いてしまっていた。
夢に向かう情熱、それが挫かれた時の悔しさ、悲しさ、虚しさが、ストレートにこちらの心に流れ込んでくる。この映画、終盤でやや強引な(あるいは急ぎ足な)展開を見せるのだが、彼女のお陰で緊迫感と現実味を保つことができていたと思う。いや本当に、手放しで絶賛です。
いつもの調子ながら役にピタリとはまっている寺脇康文、優しい笑みが印象的な遠藤憲一、きっちり厳しい浅田美代子、そして、ほのぼのしてて可愛らしいきな子。
演出的には多少ヌルいが、適材適所な俳優陣+きな子の助けもあり、厳しさもあるが温かで愛らしい映画に仕上がっていた。
エンドロールの最後の最後に流れるテロップが素敵だ。『次こそは必ず合格してやる』と主人公達が笑う姿が目に浮かぶようじゃないか。
夢を叶えた瞬間より、夢を叶えようと必死になれる瞬間にこそ価値がある。
粋なハッピーエンドだ。
<2010/8/29鑑賞>
叶うまで追うことの意味。
きな子という見習い警察犬のことは、この映画予告まで
全く知らなかった^^;地元ではかなり有名犬だったらしい。
まぁ~その試験風景のズッコケぶりといい、観ている
こちらとしては可愛い限りだが、本人はとても真面目に?
取り組んでいるんだと思う。しかし6回も落ちているとは^^;
素質がない、才能がない、でもどうしてもなりたい!!
という夢を抱える総てに贈る?エールムービーである。
私も犬が大好き派、なのだが、今まで
ラブラドールが警察犬として活躍できることを知らなかった。
あの垂れ耳と可愛い瞳からどうしても愛玩犬というイメージ
を抱いてしまい^^;今作でへぇ~と感心させられたのである。
でもここに出てくるきな子は、警察訓練犬としてよく出来た
犬というワケではなく^^;どちらかというと前述の皆に愛され、
可愛がられるタイプの犬である。まぁ…愛犬家には堪らないv
子犬の頃からの可愛い映像がテンコ盛りで、こうなるのは
分かっているのに^^;涙と鼻水ズルズル状態で鑑賞となった。
ちなみにどのきな子(役)も、文句なく可愛いv
物語はといえば、まぁありがちなストーリー展開で、
実話をベースにしてはいるが、感動ドラマに作られている。
でも俳優と犬たちが共に演技をする中で、生まれる表情や
その懐き具合なども観ていて楽しいものだ。犬だけでなく、
動物は本能にとても忠実で、自分を可愛がってくれる人を
決して忘れない。特に犬は絶対服従的な行動をとるので、
飼う側は言葉を話せない彼らの目や耳となって、身体から
感情面まで推測してあげなければならない。犬のウンチを
題材に、詳しく彼らの健康管理を描いたのは好感が持てる。
しかしこの訓練士というのも、並大抵の根性では務まらない、
大変な仕事なのだということが分かった。
見習い訓練士・杏子(夏帆)が亡き父の後を継ぎ、どうしても
訓練士になりたいと実家を出て、父の後輩だった番場(寺脇)
の訓練所に入り、そこできな子と出逢う。身体が弱く才能に
欠けるきな子に自分を重ね、是非この子を警察犬にしたいと
奮起するのだが、、、それにたいしてきな子は…^^;
「頑張っても頑張っても出来んもんの気持ちなんか…」という
台詞にグサっとくるのは、誰もが抱えるコンプレックスの基が
自分にも当てはまることを実感できるからである。
努力次第でなんとかなるんなら、いくらでも頑張る。
だけど、才能がないっていわれたら…どう頑張ればいいのか。
夢を現実にするのは、並大抵のことじゃない。
娘を厳しく、裏では優しく見守る母・浅田美代子が巧い。
彼女は実生活でもかなりの愛犬家で、自身の飼い犬も
殺処分される捨て犬を保護して引き取ったんだそうである。
犬たちの現実を知ったら、ショップでなど買えません。と
対談で語っていた彼女の知らなかった一面に感動した。
寺脇が演じる所長もかなり口が悪いが^^;その娘役の子が
かなり面白い。この子も物語にいい味を与えている。
(夢は、叶うまで追いかけ続けてナンボのもんだと私は思う)
見えすぎるのはどんなものでしょう
映画のはじまりからラストまでのストーリー展開がわかる映画ってある。 チャーリー・ブラウンが毎回ルーシーにだまされてボールを蹴りに行くたびにばかにされるとか、クララはハイジの励ましで歩けるようになるとか、そういうのは、それが見えていても楽しかったり、ほっとしたりする。 でも、この映画はだめでした。途中の枝葉が面白くないので、退屈してしまいました。 小さい子に見せるために行った映画なので承知のうえだったから見終わって怒るほどではないけど、最初と最後を見て中身がわかる映画です。
あん子ときな子。
締めが中途半端。 テロップはエンドクレジット後に出たものの, 観客ほとんど退席していて意味なし・・・。 優秀だったお父さんへの憧れを強く抱いて, 訓練士を目指す望月杏子の奮闘と葛藤は, 演じる夏帆の素直な眼差しと相まって共感できたし, ぼやき漫才師のような,こにくたらしさで場を和ます 所長の末っ子の新奈(にいな)も良かった。 この2人の存在と, きな子との心の通じ合いは好印象だったのに, 背景のドラマは, 中途半端な部分と,おざなりな部分が目に付き, 感動を誘う展開は,あざとくて,素直に楽しめなかった。 ヘタレ顔で愛嬌抜群の きな子のドジっぷりをもっと見せてほしかったなぁ。
映画も半人前
拙ブログより抜粋で。 -- 予告から予想された通りの、感動のクライマックスが涙を誘うオーソドックスな感動ストーリーで、お話的には驚くような発見はない。 けど、まるで才覚を見せない見習い警察犬きな子のおとぼけぶりはかわいらしいし、きな子を立派な警察犬にしようとがむしゃらに頑張る杏子を演じた夏帆のキュートさも、やっぱり魅力的。 番場所長の娘・新奈を演じた大野百花ちゃんがなかなかの曲者で、一見幼い彼女の容赦のない突っ込みに何度も笑わされた。 その上、感動のクライマックスでもおいしいところをかっさらってしまう役得。 ある意味、主役の夏帆以上の存在感で、思わず鑑賞後に、この子、誰だ?って調べてしまったよ。今後の活躍に注目。 実在の見習い犬がモデルのためか、オーソドックスなお話なんだけど、王道の大団円とはいかなかった印象。 本来なら、きな子が晴れて警察犬になれるかどうかが最後の山場であるべきのような気がするんだけど、そうはなっていないのよね。盛り上げどころが微妙に的を外してしまった感じで、そこがちょっともったいない。 一方で、警察犬には向いていないと言われたきな子を、あえて警察犬に育てようとするのは、実は杏子のひとりよがりかもしれない。そんなことを考えさせる場面もある。 そういった切り口で攻めるならそれもアリなんだけど、それとて最後はあやふやのまま終わってしまい、作品の芯とはなりえなかった。 感動のクライマックスが盛り上がりきらずに、案外あっさり感じたのは、そのエピソードがありきたりという以前に、杏子ときな子の信頼関係をテーマに掲げたはいいが、心揺さぶるほどの確固たる主張が見えてこないせいもあるんじゃなかろうか。 山本裕典が演じた先輩訓練士・田代のエピソードも、ちょっと脱線気味。 番場所長の示す態度など、いい話だとは思うんだけど、この作品の中では浮いていたと言わざるを得ない。 このエピソードも含め、全体的に“警察犬”の話に成りきれていないのよ。
きな子、応援してるよ!
ここでも、動物と子役が大活躍だった。思わず笑顔になる。警察犬訓練士の仕事の大切さも分かったが、訓練士になるのも、訓練犬になるのも大変だと言うことが分かった。やはり適性があると思うが、それでも、困難を乗り越えて、努力する姿に感動する。きな子、訓練犬のテストではなかなか合格にならないが、いざという時の力はあるので、必ず合格すると信じている。
きなことの絆は良し!
きなことあんこ、二人でひとつの見習いコンビ!可愛いきなこと夏帆さん演じる杏子、演技はうまいです。
ただ、ラストがいけないです。
なんか、きなこは結局まだ見習いだし、試験中の最高潮に結果を匂わして終わるし。
これはあくまでもパイロット版と捕らえるのがベストかと。
本物の活躍に期待したいところですね!
人の成長が犬には大事、と諭される良質なファミリームービー
犬好きの人なら、香川のずっこけ警察犬の話はよく知られている。その実話をもとにしているだけに、この作品には、最初から興味津々だった。結論から言うと、犬好き、動物好きだけでなく、犬を飼っている子どもたちには心をうつ、感動作に仕上がっている。 犬が主人公だと、どうしても犬の可愛らしさや健気さばかりを追い求めがちの作品が多くなるのだが、この映画「きな子」のいいところは、犬に特化せず、むしろ飼う側の人間の成長物語にしている点だ。 きな子は、身体が弱いまま生まれ、警察犬にはなれないと言われたのだが、警察犬訓練校に入りたての見習い訓練士・杏子の希望で、自分が育てると言ったことから、警察犬への訓練が始まる。しかし、きな子は甘ったれで集中力に欠ける性格から、なかなかうまくいかない。ただ、そのきな子の弱さは、飼い主の杏子の弱さに通じている、という演出はとても興味深かった。飼い主である人間が成長しないと、犬も成長がままならない、というのは、まるで人間の親子のようで、ペットをもつ家族がこの映画を観賞すると、いろいろ学ぶべきところも多いと思う。その意味では、今年一番のファミリー映画と言えるだろう。 ただ、全体の内容は、毒にも薬にもならない、さして強調するようなシーンやエピソードがあるわけでもないので、作品の評価としてはそれほど高くはならない。どこをどうすればよかったかと言えば、もっと香川県を強調してほしかったこと。たとえば、うどんだけでない、香川の名物、名産をもっと出してもよかっただろう。そして、訓練学校の家族たちを、小生意気な妹だけでなく、もっとフィーチャーしてもよかったと思う。たとえば、料理好きの兄の料理の腕前をもっと映像で見せるなど、わりと杏子の理解者だった訓練校の兄側の個性を際立たせる演出があれば、さらに杏子たちの個性が浮彫りにされていたような気がする。人間側をうまく描いた犬の映画だっただけに、もっと突っ込んで人間を見せる内容にしてもいい作品だったと思う。
プチネタバレありσ(^-^;)
きな子のことをテレビで知って果敢にも警察犬を目指している姿に 共感をもちました。映画化したら絶対観に行きたい作品でした。 基本はきな子を中心とした展開にはなっているけど、 見習い訓練士・杏子役の夏帆ちゃんの成長の物語も平行しています。 お母さんの反対を押し通して訓練所へ入所した杏子ちゃんと、 産まれつき体が弱く訓練犬になれないと言われたきな子。 この1頭と1人を取り巻く脇役の演者さんもカギを握る 大きいウェートを占めていますので笑いありウルっとありです。 杏子ちゃんがくじけそうになった時、所長演じる寺脇さんのセリフが 一番じ~んと来ました。 「未熟なお前がきな子を育ててるんだ!未熟なきな子がお前を育ててるんだ!」 こんな感じのセリフだったかとσ(^-^;)思います。 杏子ちゃんの問いに健気に応えようとしているきな子、 きな子の成長に純真無垢に愛情を注いで訓練している杏子ちゃん。 普通に家で飼う動物にだって世話がかかるだろうに、 一部の人は放棄までしちゃうのに…と思うと責任という重さが違うと感じました。 そそ、エンドロールの最後まで観ていると会場大爆笑でしたww テレビ東京の試写会当選ハガキで24日も観に行ったけど、内容はもちろん 笑いのエッセンスも面白かったので文京シビックも行っちゃいました。
犬は嫌いだけど
犬は嫌いだけど
笑いあり、感動あり
涙もこぼれそうになる
「きなこ」が走るシーンは熱くなる
演技なのか?「きなこ」は面白い
ニーナも生意気なだけどいい味だしてる
「きなこ」の次にヨカッタ
ただ、大雨のシーンは無理がある
あれは「晴れ」がみえみえ
もっと真剣に撮って欲しい
安心してみられます。
悪人も、邪悪な心も出てこない、子供にも安心して見せられる映画でした。
実際の物語を映画的に膨らませた部分に多少の不自然さがあったのと
CGバレバレの場面があったのが残念ですが、それでも笑いあり涙ありで
楽しく見られました。
もちろん、犬のかわいさも存分に楽しめますよ。
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