劇場公開日 2011年12月1日

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「さあ!!!!!タンタンと一緒に冒険しようぜ!!!!!」タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0さあ!!!!!タンタンと一緒に冒険しようぜ!!!!!

2011年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

原作はちょこちょこ読んでました。
まあつっても、それも小学生時分だったし内容スッカリ忘れてますがw
タンタンと犬と船長とバーロー岬ぐらいを覚えてる程度w
で、ま思い入れがあるって訳でもないし、いよいよ公開!て云われても「今更タンタン?」みたいな。結構心の中ではドライだったつーか。自分の中では。
予告を観ても余り胸が躍らず。へえ?面白そうだねー、ぐらいの温度で。
まあでも初日を迎え、さてさて、一応劇場へ足は運んでみましたよ(平日に足運んどいてこの言い草)。
おお始まった始まった。OPアニメお洒落だね。本編CG滑らかだ…………ン………ん。ん?
あれ、うわっ。え、え?やべ!!!!すげ!!!!おわっ!!!!
そして…気が付くと、1時間47分の上映が終わっていました。

えー、すいません。とても面白かったです。

つかこれ、映画つーか、アトラクションのノリですな。
それも超上質な。テーマパークにあったら一等人気の、一等リピート率高いアトラクション。

ストーリーはハッキリ云って薄味です。
ただ、そこ重要じゃないです。
物語が有る様な無い様な希薄さはもう置いといて、縦横無尽で画面一杯飛び跳ね回るタンタン、相棒スノーウィ、ハドック船長と、そのカメラワークだけで充分。そもそもテーマパークのアトラクションにしたって、取って付けたストーリーは有るけど添え物程度だしそこ必要なくね?的な感じ、分かりますかね?

アクション有りきのストーリーというか、目的に添っては行くけども、如何にしてこの“舞台”で暴れてみせるか!?という土台、舞台をしっかり観客側に提示してから、じゃあ行きましょうか!というお互いのアイコンタクトで以って、しっかりアクションを魅せてくれるという。このやり方がもう本当に巧みで。
例に挙げると、それが一番顕著なとこで、某国の町全体を一つのステージにしたチェイスシーンです。これ凄いです。観た方なら納得されると思うんですが、このシーンの為だけにこの映画観ても損ない位に凄い。

ハッキリ云って傑作です。ワクワクさせる、楽しませる、という一点のみに於いては文句の付けようがない。
「いや、こんなアニメじゃなく俺は骨太のアクションが観たいんだ!」と、子供向けCGアニメ的な雰囲気だけで敬遠するのは勿体ない。
是非、ワクワクしてドキドキして、ガキの頃の冒険魂取り戻して欲しい!

観ましょうよ!!!!必見です!!!!!

ロロ・トマシ