「スノーウィへの賛辞。」タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
スノーウィへの賛辞。
試写会にて。
スピルバーグ久々の監督作品。と思ったらアニメで3Dときた。
世俗の波に押されて^^;ついぞ現代アニメに手を出したか、と
ファンが杞憂になる心配はご無用、彼の世界観は変わってない。
原作がベルギーの世界的コミックとあって(古めかしさもイイ)
彼が監督するのにふさわしいアドベンチャーに仕上がっている。
毛色は違うけど、インディ・ジョーンズが帰ってきたような…?
若い頃に味わったあのワクワク感がまた観られて嬉しい限りだ。
試写は(当り前のように)吹替えで3Dだったため、素敵な俳優陣
(聞きたかったわ)の声は残念ながら聞けなかったが、吹替えも
さすがに名声優を揃えて全く不足ない仕上がり、確かに予告で
原語版を目にしているので、あーこの時の台詞はこうだったなと
いちいち思い出したりはしたけれど…。アイドルやジャニーズ系を
使わず映画ファンをガッカリさせない仕上がりにも好感が持てた。
私的にタンタンといえば…。
某地方銀行のキャラクターなんである^^;通帳も持っていたりする。
(トイレにはカレンダーまで飾ってある)
漫画イラストで見ると、目が豆だ。点というか。ところが本作では
しっかりとクリクリお目目で、さらに声をあてたJ・ベルの動きまで
取り込んでいるという。うーん…^^;そのあたりはあまり分からない。
顔が似ているワケではないし(おまけに声も違うとくれば)分からん。
なのでA・サーキスのハドック船長も(まぁこのヒトは素顔出ないけど)
サッカリン役のD・クレイグも、果てはS・ペグですら分からない~^^;
でも、なんか微妙に面白いのだ。動きや表情がズレるというか(爆)
アニメ本来のでも人間本来のでもない微妙な面白さ。そこへ監督は
超ハイスピードで画をクルクルと展開させる。あっちへ飛びこっちへ
飛び、滑ったと思ったら閉じ込められ、ついには銃撃戦へと、目を
酷使させることこの上ない。二時間弱飽きずに観られるのはいいが
ジェットコースターに乗ったような感覚になり大人は疲れるかも…^^;
ちなみに誘った連れは大喜び!!隣でキャーキャー叫んでいた(汗)
今さらだけど、タンタン(本来はティンティンですよねぇ)って
少年というけれど何歳ぐらい??大人子供みたいで分からないのだ。
すでにジャーナリストとしては有名らしく、皆にタンタンさん、なんて
呼ばれているほど。利発で勇気があり少しぬけてるところは(ゴメン)
相棒のスノーウィ(優秀)が抜群の活躍を見せて彼を救い出してくれる。
いや、タンタン、あなたがあるのはこのスノーウィのおかげなのよ!
彼は犬だから誰の動きを取り込んだのか分からないが^^;
本当に素晴らしい動きを見せる。可愛いうえに賢くて度胸もある名犬。
彼が活躍する度にウルウルしたり(欲しい!私もこの犬が!)大喜び。
タンタン、ハドック船長、も素晴らしいのだが、是非ともこのスノーウィ、
彼の活躍あってこその大冒険なんだと、強く思ってしまう犬好きである。
ともあれスピルバーグらしさを堪能できる作品。(PJもお疲れさま!)
(今年もカレンダー貰うぞ!って、例年通りほくそ笑んでいるワタクシ)