「命の重みが国によって違うんだってわかる映画」闇の列車、光の旅 キムラさんの映画レビュー(感想・評価)
命の重みが国によって違うんだってわかる映画
MS13というホンジュラスのギャングの生態がドキュメンタリーっぽく描かれている。
アメリカへ移民(本作では彼らの事をそう呼ぶ)に向かう家族もそんな家族に同行するギャングの青年もどういう訳だか、人生というものに現実味が無い。
何となく「このままではいけない」というのはあるのだけど、現実の世界はハッキリとは描かれておらず、流されてアメリカに行こうとする感じ。 そのあたりの描写もなんだか人生ってそういうところもあるし、この国に生まれていたらきっとそうなるだろうって、何故か理解してしまう説得力がこの映画にはある。
とてもいい映画だと思うのだけど、ラストだけはもう少しドラマチックに造って欲しかった。(ラストもリアルはそんなもんだろうとは思うのだけど)
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