「貧乏だと思えば暗くなりますが、工夫だと思えば」武士の家計簿 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
貧乏だと思えば暗くなりますが、工夫だと思えば
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映画「武士の家計簿」(森田芳光監督)から。
江戸時代の後半、武士の生活は楽とは言えなかった。
下級武士だけでなく、身分が高ければ高いなりに出費がかさみ、
気がつけば、もう立て直しが出来ない状況までになっていた、
そんな話は、今でも共通しているところであるが、
主人公、猪山家の八代目・直之は、お家立て直しのために、
家族全員に「驚くほどの倹約・節約」を命じる。
世間体などを気にする親の抵抗をも説得し、家の中の家財は
ほとんど売り払い、貧しい生活で耐えしのぐごとになる。
そんな苦労をしているはずの妻に、直之がすまなそうに声を掛ける。
たぶん、(楽しいと言ったら嘘になりますが・・)という台詞を
飲み込みながら、妻はしっかり夫を見つめて「でも面白いです。
貧乏だと思えば暗くなりますが、工夫だと思えば」と言い切る。
そうか、そんな視点こそ大事だな、とメモをした。
今の世の中、社会的には収入的が少ない人たちに限って、
あまり悲壮感が漂ってないのは、こんな考え方をしているのかもなぁ。
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