「【算盤侍の矜持を故森田芳光監督が丁寧に描く。侍映画の新たな有り様を見出した記念碑的な作品。断捨離作品でもある。】」武士の家計簿 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【算盤侍の矜持を故森田芳光監督が丁寧に描く。侍映画の新たな有り様を見出した記念碑的な作品。断捨離作品でもある。】
森田芳光監督&堺雅人主演の切り合いが全く出てこない”断捨離”時代劇。
当時は、現在ほど脚光を浴びていなかった磯田道史著「武士の家計簿”加賀藩御算用者”の幕末維新」が原作。
傾いた猪山家を立て直すために、加賀藩の御算用者だった猪山直之は、徹底的な倹約術を展開する。
・母の豪華な着物は売り・・
・父の道楽品も売り・・
・息子の元服式の料理の鯛は睨み鯛ならぬ、和紙に書いた鯛で代用・・。
けれど、それが面白かった。
今作以降、徐々に時代劇大作は減り ”算盤侍”時代劇が増えて来たのは、2019年現在、万民が知っている事。
当時は、地味だとか批判もあったが、今になれば故森田芳光監督の先見の明に頭を下げる。
今作のパンフレットも算盤の絵柄・大きさで作られており、読みごたえがあったなあ。
<2011年1月9日 劇場にて鑑賞>
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kossyさんのコメント
2020年9月13日
NOBUさん、いつもありがとうございます!
算盤型のパンフでしたか~ちょっと興味わきます。
映画の公開前からかなり金沢の特集番組とかやってまして、地元でもある意味フィーバーとなっていましたw
俺も金沢検定とか観光の勉強を始めたくらいです・・・
磯田さんもこの作品以降、NHKの歴史番組に出まくりましたよね~最近は見てないから知らないけど・・・