プレシャスのレビュー・感想・評価
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リアリティを追求した映画、と言えばいいのかなぁ
母親のボーイフレンドにレイプされて、2人の子供を産んだプレシャス。
「そんなことあるか?」と思ってしまうけど、そこにリアリティを吹き込むのが母親を演じたモニーク(アカデミー助演女優賞受賞)。
プレシャスの淡々とした演技と、現実逃避するシーンだけでもこの映画の伝えたいことは伝わるけど、母親がソーシャルワーカーの前で吐き出した話でこの映画は一気に厚みを増す。
あり得ないと思ってしまう。
でも、この世界にはこういうことがあるんだと思う。
他にも、マライア・キャリーがすっぴんに近いメイクでいい演技してたり、レニー・クラヴィッツがやっぱりかっこ良かったりと、見どころ満載。
いろんな意味で、見て絶対損はしない映画。
母と子の葛藤
差別発言にあたるが、主人公の見た目に驚き
中々にインパクトあるが、こちらのレビューで見た、貧困だからこその肥満という解釈に納得
家族関係がストーリーの主軸にあり最後まで一貫しているが、最後の母親の発言に哀れみではなく、怒りを感じてしまった私には合わなかった。
過去の事件があろうと、今の態度は許されるものではないのだから
主人公と母さんの演技がリアル
辛い現実から逃れるため、幻想にひたる描写がリアル。
主人公と母さんの演技がインパクトありすぎて、先生が霞んでしまったかも…。
アメリカは4人に1人は親からの暴力、5人に1人は性被害と聞いたことがある。地域によっては、よくある家庭の話なのかもしれない。日本でも他人事ではないけれど…。
自分勝手な母親も、本当にリアルだった。キレ具合とか。
現実だと誰も助けてくれず、長いことトラウマに苦しむんだけどさ。それだと映画にならないからね。きれいにまとめないと。
Is she really precious for her brutal mother ?
I don't know what to say about this film but this is a brilliant film anyway . Precious , who is a school girl abused raped by her parents resulting in two pregnancies can neither read nor write at all but she attends an alternative school that turns her lie around in the end , where she learns to read and write by writing essays to her teacher everyday , however her brutal mother carries on treating her like a slave at home .. How sad and tragic this story is . But I really enjoyed it and learnt how essential love , warm hearted people etc are . Have fun !
プレシャスがプレシャスに生きられるようになるまで
父親による性的虐待のせいで、母親からも虐待を受ける。ごく近しいところではなかなかないケースのため、この作品を見て少しだけ身近に母娘それぞれの苦しみを感じる。産まれた時は母親にとってプレシャスな存在で、途中まで守ろうとしていたとわかり、多少救われる。
学ぶ機会を得て、EOTOで先生や仲間に出会えて人生は前向きになったが、エイズや貧困や性的虐待の末妊娠した父親の子を1人で育てる事実は解消されない。現実的だが重苦しかった。大きな身体でいじめっこ男子くらいなら引っ叩いて撃退できるプレシャスでも、気持ちは16歳の女の子。重すぎる重圧。愛される資格がない気持ちにさせてしまう虐待。恐ろしい。産まれてきたアブドゥルが名前通り神の下僕として、プレシャスや母親を少しずつ変えていき、プレシャスが自分の人生を生きる気力を取り戻した事に価値があるのだろう。
マライアキャリーがオーラ全消しで出てくる。人種が何系かわからない役と言うところが本人と重なった。
どんよりしちゃうけど、救いたい
どうにかして言葉をかけてあげたいが、見つからない。
エイズ陽性の結果を告白したプレシャスに周りはなんと言葉をかければよかったのか…あまりにも困難が多い人生である。なにを言ってもただの慰めの為の言葉にしか聞こえない。
妄想のシーンは、暗い気持ちや、現実逃避する人の姿をとてもよく描けている。逃げたい話になると自然と妄想を始めてしまう。
あれだけ酷いことをされたのに、母親の言った、勉強は無意味という言葉を思い出し、信じてしまいそうになる。お母さんの言う通りにすれば怒られないと身体に叩き込まれた定義が、そういった子供たちがなかなか社会に出られない理由のひとつだろう。
いろいろ考えさせられた。
悲壮感だけではない
最初から最後まで観てみて、アメリに似ているなと思った。
アメリと違ってプレシャスはかなりヘビーな現実だけど、まわりが思っているほど、悲しんではいないし、前向き。
何が美しいか少し分かる気がする
この映画のテーマは、観る人によってはたいしたものではないかもしれない。
が、私はこんな映画が大好きだ。見終わったあとに感動の嵐が吹き荒れた。
何を美しいと感じ、大切に思い、共感でき、感動するのか。
いい映画を見るたびに、大人になれる気がする。
私にとっては、重要な作品だ。
そこまでする?
主人公が環境があまりに悲惨なため、観ている間は結構つらい。
とはいえ、安易に親子の和解を演出せず、真実を知って母親との永遠の決別を選択し、希望をもって立ち上がっていくというエンディングは、それまでの悲惨な展開のせいか、清々しい。
なので、意外と視聴後の印象は良い。
父親による幼い娘への性的虐待に対して、母親が娘を守るのではなく、娘に嫉妬して虐待し続けるという感情は、とても女性的?
男性の立場からすると頭では理解できなくはないが、そこまでするかという感覚。
これでアカデミー助演女優賞を受賞した母親役のモニークの演技が怖過ぎ。
あと、マライア・キャリーには全く気付かず。。。ノーメイクでオーラゼロ(映画的にはむしろそれで良いのだけど)。
気持ちが・・
内容があまりにも救いがなくて見終わったあとどんより。レイプ・虐待・貧困・出産・エイズって・・・現状にあるお話しなのかもしれないけど、ちょって見てるのがしんどかったですねぇ。
全く泣けませんでした。ただあんぐりな感じで。
モニークの狂気は笑いを誘う
貧乏・肥満・DVの三重苦を背負った女の子を描く号泣映画だと思ってたら全然違った。
もちろん主人公プレシャスの境遇は悲惨この上ないんだけど、彼女はときどき開き直ったような明るさを見せるし、鬼母モニークの冷血っぷりは呆気にとられて笑いがこみ上げるほどだった。
力ずくで前向きにしたようなエンディングだったけれど、実際、彼女のその先の人生は過酷だ。すっきりした思いで劇場を去ることはできなかった。
貧困は、肥満を生む
2009年サンダンス映画祭グランプリ、第82回アカデミー賞の助演女優賞と脚色賞を受賞という華々しい受賞暦を誇るこの作品。映画自体はそれに反し、そんな輝かしい光を浴びない人々のお話。
虐待、妊娠、退学、出産と、まるでケータイ小説のような展開だが、この作品を見ると「そんなの嘘だろう」とはならない。悲しい納得がつく。貧困には実にさまざまな種類があると思うが、プレシャスの抱える貧困は、とても重い。まず、貧乏だと痩せるとは限らない。事実、貧困は肥満を生む。先進国においてはこれ常識。マクドナルドのような安価なジャンクフードは、貧困層の主食となっている。お金持ちは、オーガニックだマクロビオティックだとなるだろうけど、貧困層はそうはなれない。よって、プレシャスの肥満は貧困からくるものだと思う。物理的、そして精神的な貧困から。
プレシャスの陰湿な母親を演じているモニークが、助演女優賞にふさわしい怪演で観客にも迫ってくる。あまりにも希望のない生活のせいで、どんどん狂気に取り憑かれていく彼女は、現代社会の貧困が生んだモンスターであり、ひとりの哀れな中年女性だ。プレシャスを追い込むその形相、まさしくオスカーに値する。だが、彼女を一概に責められない社会が確実にそこに存在する。役者だけでも見る価値あり。
経済大国アメリカには、さまざまな貧困がある。そしてそれを、経済政策だけで打ち負かすことはできないのだ。
全てにでかい
父親にレイプされ、妊娠・出産をし、母親には嫉妬心からひどい仕打ちを受けている。そして、あほだと言われ、勉強は必要ないと言われる。こんなひどい目にばかりあっているのに、彼女はなんて強いんだろう。
母親の怖さから、自分の受けている仕打ちを人に言うことができない。だが、めげないで毎日を一生懸命に生きている。
周りの人がなぜ今まで助けに入らなかったのだろうと思うが、自分で言わなければ分からないし、踏み込むことができない。それに、ひどい目にあっても、やはり心の中で母親への愛情が存在している。
フリースクールに通い始め、いろいろな理由から普通の学校に通えない子たちと一緒にプレシャスは勉強をする。前の学校では分かっていても、自分から発言することがなかったが、フリースクールでは、一人ひとりが当てられ自分の力を伸ばすことができるのだ。字が書けなかったプレシャスも、最後には中学生レベルのことまでできるようになるのだ。
彼女がこんなにも成長ができたのは、レイン先生のおかげだ。彼女のように親身になってあげれる人がもっと前に存在していればよかったのにと付くずく思う。彼女の家にお世話になったプレシャスは、テレビのクリスマスのようだと思う。今まで彼女に本当の愛を誰が与えたのだろう。
父親がなくなり、エイズで死んだのだと分かる。レイプを受けていたプレシャスもエイズに感染していた。恋をしたかったと彼女は思う。なんて皮肉なものだろう。思春期の子に対してひどすぎるものだ。
最後に母親と別れ、2人の子供たちと3人で生活を始めるが、ひどい親からやっと逃げられたのに、次には病魔が彼女を襲うのだろう。
だがきっと、めげずに彼女は頑張って生きるのだろう。
誰もがプレシャス。
鑑賞時の衝撃度でいけば群を抜く作品。
アカデミー賞ノミネート(助演女優&脚色で受賞)も
納得の出来栄えだったが、その内容はまさに酷く
プレシャスの置かれた環境には耐え難いものがある。
にも拘らず。。
どうだろう、このプレシャスの飄々とした巨体漢。
彼女の妄想癖には暗い未来などない。
明るく楽しく華々しい世界に身を置いている自分。
その体格で、その容姿で、父親に二度もレイプされ
妊娠・出産経験済み。弱冠16歳で!?である。
さらには母親から毎日のように虐待まで受けている。
それなのに!である。
彼女の巨体はそれを吸収しては排出してしまうのか。
終始「私は私」の精神で前向きな性格が異色で驚いた。
決して、お情け頂戴。お涙頂戴。の女の子ではない。
妊娠が元で学校を退学処分にされたプレシャスは、
校長からフリースクールを勧められ、渋々通い始める。
母親の体罰は激しく、学校など必要ないと言い放つ。
読み書きすら乏しかったプレシャスが言葉を覚えて
友人を作り、自分を擁護してくれる素晴らしい恩人に
巡り逢う。美談のように思える話だが、実際にそうある
べき場所であるべき行為に身を捧げている教師や
カウンセラーなど、おそらくはたくさんいるはずである。
…じゃあ日本だってどうなんだろう。
親の虐待で命を落とした子供達のニュースを見る度、
福祉は行政は何をやっていたのだろうと思ってしまう。
度重なる訪問や保護に徹しても悲劇を避けられない。
そこまで立入れないと親子間の繋がりを示唆してくる。
プレシャスとて、(あんな)母親の元へ帰るのである。
直に縁を切ればいいのに!と思うのは他人だからか。
命だって危険だというのに。。
どの母親にも我が子は「プレシャス(特別)」である。
可愛くてたまらない存在が憎しみの標的となる過程を
まったく身勝手な持論で展開させる母親の告白シーン。
演じたモニークは迫力の演技で私たちを圧倒する。
確かにあのシーンだけで、彼女の受賞に納得がいく。
私は涙ではなく、鼻水がズルズル垂れてしまったが^^;
他にも恩人教師を演じたP・パットンの素晴らしい演技、
素顔のマライアや看護師のレニクラなど大物歌手揃えv
プレシャスに対し押しつけのない恩師たちの実像は、
原作者のサファイアによる実体験からのアドバイスか。
ともあれガボちゃんことG・シディベの交わしが見事で、
大物相手に飄々と巨体を泳がせる。プレシャスがこんな
女の子で良かった。とこれからの苦難を想定するにも
何かしらの希望が見えてくる衝撃的な問題作であった。
ひとつだけ。。
心配事でいえばプレシャスの暴力的な性格である。
(母親似か?)
気に入らない相手をボンボンぶちのめす力を
そのうち反抗期を迎えるであろう我が子に使わぬよう、
大きなお世話とともに、私はアドバイスしたい。
(プレシャスの衣装やメイクも個性的でいい。悪くないぞv)
何てツライ生い立ち。
R+15の作品である。
性的虐待を扱っているからか。
でも、ひどい描写は少なく、このテーマに真剣に取り組んだ作品だ。
中学生も見て、自分のこと、親のこと、先生のこと、友人のことなど、考える良いきっかけにしてもらえれば・・・と思った。
プレシャスの生い立ち、現状はひどい!の一言。
でも、アフリカ系アメリカンに、普通に起こっていることとのこと。
日本でも、最近、乳幼児虐待の記事を、よく目にする。
親が子に与える無償の愛。
それを、知らない子もいるんだ。
父親にはレイプされ、母親からは虐待される。
こんな生活、もうイヤ!!
死にたくなるかもしれない。
でも、プレシャスは、前向きに力強く生きていく。
親に虐待されると、子にも同じようにツラク当たる人もいるようだけど、プレシャスには、反対に、温かく大切にしたいという気持ちがわいてくる。
プレシャスの、子どもと一緒に暮らすため、教養を身につけようと頑張る姿。
彼女が頑張るからこそ、先生や仲間の存在が勇気と力を与えてくれる。
ヒドイことの連続からの現実逃避の妄想が、暗く重いテーマを明るくさせる。
ソーシャルワーカーと母との3人の面談。
母親の「女」としての本音の吐露に、理解を示すが、2人の子供と一生懸命生きていくことを決心する。
プレシャスに、何でもいいからラッキーが起きて欲しい。
幸あれと祈らずにはいられなかった。
プレシャス
「みんなの中で生きている」
〈チラ裏〉
プレシャスのクラス仲間の雰囲気が結構好きで
難癖あってもああいうのいいなー
やっぱりこれ観るとフライドチキンがなんだか食べたくなっちゃうし
妄想してしまう
やっぱりブルー先生素敵だなー
マライヤも結構いい味だしてる
俳優の演技に圧倒された
試写会行ってきました。
前評判が高かったので期待して行きましたが、評判どおり見応えのある作品
でした。
16歳のプレシャスは父親にレイプされ妊娠、それが原因で母親から酷い虐
待を受けている。
それでも彼女は夢見る事を止めない。
子供と一緒に暮らす為、母親として恥ずかしくないような教養を身に付けよ
うと努力する。
プレシャスを演じるカボレイとその母親を演じるモニークの存在感と演技力
に終始圧倒されっぱなしでした。
プレシャスの過酷な日常が描かれているのに決して救いようの無い暗い雰囲
気にならないのは、プレシャスが辛い目に遭った時、現実逃避するように理
想の自分を夢見る楽しいシーンが随所に盛り込まれている点と、本音で付き
合えるフリースクールの先生とクラスメイトの存在、そして何よりプレシャ
ス自身が子供の為に自分を変えようと努力している前向きな姿勢にあると思
います。
ソーシャルワーカーを交え、母親と三者面談をする場面。
母親として女としての本音や葛藤を吐露するモニークの演技はアカデミー賞
受賞が納得出る熱演でとても印象に残りました。
面談で母親の事を初めて理解したプレシャス。
去っていく母と共に夢の中の理想の彼氏とも決別する彼女にもう一度人生を
やり直そうとする強い決意を感じました。
カボレイは殆ど演技初挑戦という事ですが、本当にアメリカの何処かで今も
プレシャスが生活していると思える程のリアリティーがある演技でした。
父親からHIV感染してしまったプレシャス、二人の子供達との生活がこれ
からどうなるのか、気になって仕方ありません。
到底 理解できない
あまりにも重たい・つらい現実、
到底 理解できない生活環境と 親子のつながり。
映画がはじまって15分、このストーリーはどこへ行きつくのだろうと
気が遠くなりました。。
ドメスティックバイオレンスに 表情ひとつ変えずに耐えるプレシャス。
守ってあげたい、でも守ってくれる人はいない。。
途中観ながら苦しくなったりするけれど、
夢見るプレシャスの空想の世界は 観ている人も現実逃避しちゃうような180度ちがう生活で
ちょっと楽しい気持ちになる部分もアリ。
エンディングは、大きな不安を残しつつも 少し前進できたプレシャスに
心が温かくなりました。
見どころたっぷりの映画☆
最低最悪ママを演じるモニークや、
ソーシャルワーカー?役のスッピン マライア・キャリー、
二人とも素晴らしい演技だったと思います。
そしてレイン先生を演じるポーラ・パットンが
とてもステキでした(『ミラーズ』と『デ・ジャヴ』に出演していた キレイな女優さんです)。
もちろん主人公・プレシャスのガボレイ・シディベも とても良かったです!
言葉の暴力がたいへん激しい映画なので、
理解ができなくてもキッズにはぜったい見せない方がいいです。
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