「恋するメタボリック。」恋するベーカリー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
恋するメタボリック。
何でも演じるM・ストリープおばさんは本当にすごいヒト。
今回は堂々と脱いでいる(大丈夫!ほとんど見えません^^;)
ところで、この邦題はどうなんだろう??
ベーカリーって…美味しそうなパンがたくさん観られるなんて
甘い予測は裏切られ、脂肪たっぷりのぷよぷよ肉ばっかり。
「恋するミートショップ」とか、あるいはハッチャケ♪演技の
A・ボールドウィンの「恋するジェイク」の方が合ってるんじゃ?
何しろこれでもかと続く中高年の果てしない欲望ドラマ^^;
これって、迷惑なのは子供達なんだよなーと思っていたら
本当にそういう場面が出てきた。まぁ…恋に歳は関係ない、
とはいえ、それを露骨に出すところがいかにも女性監督風?
だいたい子供を3人も作ってるんだから(爆)そっちが原因で
別れた訳ではないのは明らか(セックスレスとかね)だし、
むしろ再婚した若妻との方が上手くいってないのも明らか。
浮気性の夫が他の女と関係を楽しんだが、いざ再婚すれば
元妻の方がよっぽど良かった、という身勝手な持論を展開、
こういう男は誰と結婚しても浮気を繰り返すし、落ち着かず
行く先々で同じ問題に陥る…というのを皮肉っぽく見せる。
だが。今作ではそのアレックがやけに面白い。(爆)
このヒトにこんなコメディセンスがあったんだ?的な動き、
あの身体で脱ぐのもいとわない(あー思い出しちゃった^^;)
S・マーティンもぼやいた、前と後ろからの見たくない映像。
面白いの、面白くないの、そんなことに関係なく彼は動く^^;
いや~素晴らしかった。バカバカしくて涙が出そうになった。
負けじ!とスティーブもコメディの反撃に出るが(ハイになる)
元々スマートな笑いが得意の彼に比べ、今回はえげつなさ
を前面に押し出したアレックのひとり勝ち!!という結果に。
もうここまでくると、「パン」なんてどうでもいい。(爆)
娘の婚約者のハーレイ(J・クラシンスキー最高♪)も加わり、
ドタバタ劇が大いに盛り上がる。あーバカみたい。なんて
思いながら観ていたら、実はメリルはとっくに決断していた。
恋に浮かれながらも、どこかで冷静な女性特有の判断力。
やっぱり迷惑かけられたのは子供達だったけど^^;
父母ともに親としての役割を放棄していないのが救われる。
(アレックの肉の後は、甘~いチョコ・クロでごちそうさま♪)