「草なぎくんの声に癒されます。」僕と妻の1778の物語 mammieさんの映画レビュー(感想・評価)
草なぎくんの声に癒されます。
先週のおはシアは~
“僕と妻の1778の物語”をご紹介しました。
作家、眉村卓さんと奥さまの実話に基づいた作品です。
ある日、妻の節子(せっちゃん)にガンが見つかります。
余命1年と宣告され、夫の朔太郎(サク)は妻だけのための
1日3枚以上の笑える、楽しい小説を書き続けることを決意します。
笑うことが免疫力を高める、という医師の言葉を聞いたから・・。
不器用だけど、優しさに溢れた夫サク役。
SMAPの草なぎ剛さん、まさにハマリ役です。
幼児のようにも聞こえる話し方、最初は少し違和感を感じますが
自然と耳に馴染んできますよ。
草なぎさんの、ちょっと鼻にかかった穏やかな声、素敵ですよね。
彼のナレーション、私、好きなんですぅ。
奥さんのせっちゃん役は竹内結子さん、スッキリとした美人さん。
どんどん衰弱していく様は本当に儚げで・・・。
弱音を吐かない彼女が、実の母に向かって
若くしてこの世を去らなければならない悲しさ、辛さを吐露する場面は
迫真の演技で、心打たれます。
2人のお互いを想い合う姿を見ると、愛なんだなぁ・・って。
主人のちょっとした一言に「チッ!」なんてなったりする自分が
恥ずかしくなったりして・・・。
この映画にラブシーンはないのだけど、1シーンだけサクがせっちゃんを
ぎゅーっ!て抱き締めるシーンがあります。
それを見たら皆さんもきっと、大切で大好きな人を
ぎゅーっ!と抱き締めてあげたくなって
そして、ぎゅーっ!て苦しくなるくらい抱き締めてもらいたくなると思いますよ。
それと、サクが疲れてしまったせっちゃんを久しぶりにお姫様抱っこをして
(この時の「え?」っていう表情に注目)ベッドに寝かせたあと
廊下で「なんで、あんなに軽くなっちゃったんだよ・・」とつぶやく場面。
このシーンも切なくて涙ものです。
映像はSF作家の眉村さんがモデルとあって
超アナログなロボットや宇宙空間が描かれていたりもして
今時、コレって・・・って気にもなったりしますが
北海道の青空など、とっても綺麗ですよ。
脇役では売れっ子作家の谷原章介さん、良いです。
あと、病院の掃除夫役で高橋昌也さんが出演されていますが
本当におじいちゃんになっちゃっていてビックリしましたぁ。
いつも言うことですが。
上映時間が基本的に120分以上はノーサンキューな私。
139分あるこの映画、やっぱりちょっと長いなぁ。
それも考慮して、星は~
4つです。