「今年ワーストが早くも登場か?」僕と妻の1778の物語 まーくん.comさんの映画レビュー(感想・評価)
今年ワーストが早くも登場か?
とりあえず無駄に長く、苦痛の2時間半でした。
私はドラマ「僕」シリーズは結構すきでした。
この映画は別物と考えて良いでしょう。
ドラマの良いところが全て台無しになっていました。
まず、オープニングから酷い違和感を覚えてしまう。
唐突に始まったかと思いきや、ビルが動いたり、UFOが現れる。
なんだこれは?本編前のなにかとコラボでもしたCMであることを願ったけど、
紛れもなく本編が始まっていたのです。「こんな感じでずっと進んだらやだな…」
という予感は見事に的中。
クサナギくん演じる「僕」は、かなり気持ち悪く不気味である。
これをただ不器用な男ですましていいのか?と思う。犯罪を起こしかねない人物像。
妻のガンが発覚した後、自分にはやっぱり小説しかないと思うのだが、
その肝心な小説もユーモアセンスが全くなく、面白くない。というかやはり気持ちが悪い。
その小説(エッセイ)をみて毎回ゲラゲラ笑う妻(竹内結子)にも疑問だが、
この男と高校生の時から付き合っているのだからイタイ女性なのだろうと思う。
不謹慎かもしれないが、妻がなかなか死なない。
そりゃそうだ、まだ1000話以上残ってるもんなと思う。
ネタバレ&このくだらないエッセイを何回も読まされる妻もかわいそう。
編集社の階段で谷原?さんと僕が座って語り合うシーン。
邪魔になっているのになぜどかない?イライラ。なんだこのシーンは。
その前に路駐された車も、パーキング枠内に入れてるから文句言わないでね的な画で撮影してる。くだらなすぎる。
病院内の看護士、患者、掃除人が二人を見守るシーン。
なんだこれ、中学生のふろ場のぞきシーンみたいだった。
僕に差し入れをするシーンもかなり不気味。死者にお供えものをしてるのかと思った。
何回も流れる音楽。いいかげんしつこい。笑わせようとしてんのか?
そもそも、これはいつの時代の話なのだろう。
かなりの中途半端さ。
極めつけは葬儀の準備をみんながやってくれているシーン。
なんだこのカメラワーク…
そして僕が「うるさい!」の一言。イラッ!おまえ何もやってねーのに!
途中何度も映画館を去ろうとするが、終盤へのかすかな期待と、
全部ちゃんと見てから文句を言いたい。その2点で何とか最後まで見れた。
結果、やはり早くかえるべきだったと。
エンドロールにはお決まりの「亀山千広」のクレジット。やはり。
そして最後にドーンと監督の名前。
お前の映画は二度とみないと唾をはいて出てきたかった。
まだまだムカツクシーンはあったのですがキリがないのでこの辺で。
ということでオススメです。