ウディ・アレンの夢と犯罪のレビュー・感想・評価
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睡魔と覚醒。
名画座にて。
これもロンドンの労働者階級の兄弟の話だった。
何これウディのロンドン3部作だったの?知らなかった^^;
まぁ彼の作品は嫌いじゃないので、今回も期待してみた。
が…。
ダメだ、どうも私にはこの作品は合わなかった。(汗)
ユアンやコリンをはじめ役者は悪くないし、会話もそれなり、
どう考えてもいつもなら楽しめる筈なのに…眠くなった^^;
これ以前の2部作はけっこう面白かったんだけどなぁー。。
なんでだろう。
今回は徹底的に悲劇にこだわったみたいだけど、
ここまで平凡でリアルだと実際に起こる事件と大差がなく、
あまりにも不遇で悲惨な兄弟を笑い飛ばせ?とウディが
言っているんだとしても、まったく笑えない…。
ギリシャ悲劇だとかシェイクスピアだとか、いろいろ例えて
賛辞は贈れるが(相変らずこだわるところにはこだわってる)
なんかその…〆でストンと落っことしたような気がする作品。
これが最終章でいいんですか?まぁいいんですよね^^;
主演二人のファンなら彼らを観るだけで楽しめると思う。
それにしてもコリンって海とかクルーザーとか似合わないな。
爽やかさに無縁な風貌、車の板金や修理屋は凄く似合う^^;
ギャンブル好き、っていうのもけっこう的を得ていて、夢も
小さくて庶民的。こういう小者が抱いたささやかな夢ですら、
一歩間違うととてつもなく転げ落ちていくものなんですね…。
なんかその辺りの残酷さも言いかえれば滑稽に映るけれど、
あまりにリアルで刺激のない展開が淡々と繰り返されるため、
ユラユラと小舟に揺られて次第に睡魔が襲ってきてしまう…。
一応殺人だって起こるのにー!うー!
多分これ、わざとなんだろうなー^^;
なわけで…。
ラストの展開もありゃまぁ。的な感じでこれも先読みできる。
用意周到に仕掛けられた睡魔と覚醒みたいな作品だった。
(ギャンブルにはハマらないことです!兄貴も言ってたじゃん)
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