「行きずりの映画。」行きずりの街 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
行きずりの映画。
もちろん原作は未読。なんだけど、
このミステリーがすごい!で、
なぜこの作品が一位になったのかが分からない。。
そこがいちばんのミステリーなんじゃないのか!?
と思ったくらいである^^;
よくいえば、雰囲気アリアリの冒頭からの展開、
説明のないまま進む仲村トオルの謎だらけの行動、
はて…?何する気なんだ?この先生…と思ったら、
元教え子で、離婚した(でもまだ愛している)元妻に
いそいそと逢いに行ってしまった…(アレレ?)
え、あ、何これ、そういう恋愛ミステリーってこと?
…戸惑う観客をよそに(爆)
この先生はどんどん突っ走り(警察はどうした)
たった一人で捜査に挑んでしまう…まぁそもそもが、
自分を追放した学園への報復?という意図の絡んだ、
今回は自分の塾の教え子を救い出す!という名目の
捜索活動でもあるんだけど…。うーむ^^;
冒頭であれだけ殴られれば諦めそうなものだが、
この先生はラストで木刀を片手にいきなり強くなる。
それも、これも、男の美学!過去への決別!そして…
新たなる未来のためだ!!と言わんばかりに。
まぁ仲村トオルといえば、ビーバップ出身だから、
ケンカが強くても違和感はない^^;んだけど、あんな
怖そうな連中ばかりなのに、みんな素手で闘うのか?
なんか観ていて笑ってしまった。これも美学か。
ミステリーというほどの謎はほとんどない。
いちばん解明し難いのは、男と女の心の問題、
元妻と12年ぶりに逢ってしまった男の悲哀というか
情けなさというか、まだ過去の想いに囚われている
男女の心のもつれが一番印象に残る。
今作の小西真奈美はとても綺麗だ。男好きする顔と
立居振る舞い、しっとりほほ笑んだかと思えば、
男に激情をぶつけてくるパワーもありバランスがいい。
おそらく皆さん行きずりの映画になると思うが(爆)
東京って怖い街だぞ!という描写が古臭くて面白い。
(頭打って、あれだけ血を出したのに、こ、校長は!?)