シングルマンのレビュー・感想・評価
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恋しさが募る
トム・フォードが監督したからこそ目を引く衣装や小物、建物から家具に車など60年代を描きながら近代的にも取れるヴィジュアルに細やかな演出が垣間見える斬新な映像描写、全体的なLookの雰囲気やファッションを前面に押し出した印象よりも映画を物語として創り上げる芸術性が素晴らしくもあり。
LGBT映画として捉えるよりも生きる希望が失われつつある若くもない一人の男と女が寂しさを隠しながら孤独を共有している関係性でもあり、終わらせようとする人生の中でも微かに照らされる光と後悔を微塵も感じさせない幕の下ろし方。
その都度、出逢いに期待しながらも払拭できない過去の強い気持ちを引き摺り、揺るがないであろう選択肢がブレ始める、映画全体に暗い雰囲気を醸し出しながら陰鬱に向かう方向性には進まない、物語の中心には絡まないユーモアを含んだ他者との関係性など、一日の日常を通して生きる希望が見え隠れしながらも。。。。
テーマは深いけど…
あまりズシンとくるものは感じなかった
見る人によっては救われたりするのかもしれない
裸が象徴的に出てきて意味深だった
コリンファースの裸がまた美しんだ
ジュリアンムーアめちゃちょい役でしたな
重要ではあるけど出演が短すぎて
あとあまりいい役ではなかったなぁ
途中で会ったスペイン人良かった!
美青年だしワイルドだし
出会い方もよかったなー
自分がこうなったらとつい考えてしまう映画でした
あ、あと生徒の女友達めっちゃクールだったな
静か
一人の中年のゲイ男性の人生の最後の一日を描いただけの映画というと、それだけですが
コリン・ファース演じるジョージが死ぬほど高いいい男のイギリス人教授というのが凄い。死に装束はウィンザーノットでじゃねえよクソ格好いい。
冒頭の行くことの出来なかった幻想の恋人との分かれから始まり、朝のシーンも凄く格好良くて心わしづかみにされる。
便器に座ってても格好いいんだからコリン・ファースはずるい。
仕事前は時間がゆっくり流れて、過去の回想だけ鮮やかで生々しくて!現実も今もとても空虚で音が遠い。ここで怖いのはジムが死んでなお人にキズを残していくタイプの魅力的な青年だというのが解る事。ジム怖い…。それが、秘書の唇や生徒の綺麗な瞳、スペイン人俳優の唇、色々な生に触れて世界がもう一度色づき始める。死のうと決めた日にどうしてこんなに恋のチャンスが?死の匂いを纏う中年がセクシーだからだよ!!!
自殺のためにああでもないこうでもないと格闘する中年もかわいい。
しかし悲しいかな、生きる意欲を取り戻した時には…って人生はままならねえよお…でもそれでもいまわの際にジムがキスをしにきたのは、ジムに会えたのは、望み通りだったのかな?
思った以上に
思った以上に暗かった〜〜笑
主人公の心情は特に展開することなく、最初から最後まで一貫している
そういうものを描きたかったのだろうから、これが正解なんだろう。
しかし暗かった〜〜笑
色合いが明るくなったり、暗くなったり、
あれも意味があるんだろうね。
序盤で、ジムの死を聞いたあとの、ポロポロと自然に泣くシーンは凄かった。
わざとらしくもなく、ほんとに、静かにすごいと思った。
コリン・ファースは年齢に関係なく綺麗な肉体をしているね〜
ほんっと終始紳士でした。
瞳が語るよう
コリン・ファースの演技が素敵すぎる一本!!
同性愛だからこその障壁を描きつつ、まさしく“愛”を描くストーリーに合わさる演出効果がいちいち素敵…
初めの口づけを回収するラストのシーン、スーツに身を包み笑顔で去っていくジムは死神のようでもありました…そのジムの青い瞳がとても印象的。
陰鬱だけど美しい
ゲイの話とは知らずに観ました。
コリン・ファースは美中年とは言えないですが、
この悲哀を帯びた知的な風貌、いいですね。
愛するパートナーを亡くして死ぬほど悶え苦しんでいる
男のその後、の話ですが。
そう、他人を楽しませるためにあるわけではない人間の
人生とは、不条理で残酷です。
楽しい映画ではないけれど、心に何かを残します。
3.2
ただの同性愛がテーマの映画じゃなくて、もっと深い何かを伝えようとしていた。ぼくにはまだわかってないかもしれないけど。
なんて言うのかわからないけど、色が鮮やかになったり、単調になったりする技法がよかった。
映画館で見てたらかなり引きずってたかも
見終わった後にこんなにずんずんくる映画はなかなかないです。
見てる間はひたすらに淡々と。前評判の映像美を堪能しなければということにも気をまわす余裕もあり、見終わった後もそれほど感動を覚えたわけでもありませんでしたが。
ところがところが
一時間二時間とたつごとにじわじわと心に迫ってきちゃっています。
いつもと同じ日常が気持ち一つで色彩がかわる
生きていることは結局自分でどうにかしてよいものではない
これ映画館で見たらやばかったかもなとも・・・
パッケージ詐欺
下調べ無しで借りたが、内容は男と男の恋愛話であり、
男を恋愛対象と見ない男性としては、視覚的に感情移入し辛かった。
ある程度理解はできても
映画の登場人物に自己を投影させるところまではいかない、ということ。
色々な題材を扱っているならともかく、
恋愛話に感情移入できてこその映画だと感じたので、
要するに観る映画を間違えた。
パッケ―ジだけを見て借りたのが原因だが、
パッケージは男女の写真であり、作為的なものを感じたのでそこが低評価。
秀逸な人間ドラマ
劇中主人公であるコリン・ファースは、生徒に対して“恐怖”に関する定義を話す。
時はあたかもキューバ危機に瀕し、アメリカ国民の誰しも核戦争勃発を覚悟していた。
丁度北の将軍様がテポドンを発射させ。日本人の誰しもが、その気持ちの悪さを感じた時と同じ様に。
アメリカ国民が一様に南の革命野郎を苦々しく感じていた。
しかし“愛する人”に先立たれ、いつ再発するやも知れない持病を抱える主人公には、そんな恐怖等は通り越した《或る決断》を考えていたのは必然だったのかも知れない。
映画はそんな彼の1日を追う。
全ての準備が整い…いざ…とゆう時に、彼の唯一の理解者である隣人のジュリアン・ムーアの誘いに応じる。
その仕草・行動の1つ1つが、主人公にとっては半ば癪に障る程のうざったい彼女なのだが。当時の社会通念から考えると、彼女の存在だけが彼にとっては大きな支えでも有った。
それまで禁煙していたのに煙草を吸い。酒を飲んではついつい“その計画”を先伸ばしにしてしまう。
そんな彼の元に生徒である若い青年が現れる。
今日の講義に対して意見を交わし合う2人。主人公にとっては、自分と彼との会話のやり取りから「ひょっとしたら!」の思いを徐々に強めて行く。
そして“その思い”はやがて確信へと変化して行く…のだが!
99%の確信なのだが、僅か1%の不安感が彼に新たな《恐怖》を植え付ける。
「もしも万が一、自分の考えが先走っていたとしたら…」
新しい出逢いに興奮しつつも、次の瞬間には「もしも…」の恐怖感でコロコロと表情が変わって行く。
おそらくコリン・ファースでしか体現出来ないであろう、その豊かな表現力に観客はいつしか魅了されてしまう。
グッチ等のデザイナーで知られる人が初めて映画を監督…って事で、始めは色眼鏡的に見ていたのですが。当時の雰囲気から、家の内装・家具・服等を見事に再現。(実際に当時を知っている訳では無いが)
ジュリアン・ムーアとの、2人で踊り・寝転がって語り合う場面での2人の演技のやり取り。
更に画面構成や構図等は忘れ難い場面が多い。これは秀逸な人間ドラマでした。
(2010年10月8日新宿バルト9/シアター9)
一人の男の半生
長年のパートナーだった恋人を亡くした主人公の半生を、物寂しげな音楽と秀逸なカットで描いている。
とにかくどの画も美しい。
ゲイカップルなのが注目されがちなようだが、だから何かが特別ということは無い。
死から再生していく大人の男の愛の物語。
そして、ラスト。
監督は無常観の持ち主なのか?
とても良い映画だがラストはちょっと…
大人の男が美しい
悩めるコリンファースが、とにかく良かった。大人の男性がとにかく美しい。コリンファースは、年を重ねるごとに、いい味がでてきている。二枚目半のコリンファースも好きだけど、抑えた演技もなかなかです!ストーリー的には、終わり方がなぁ~とも思ったけど、映像が美しく深夜ひとりで見るにはとてもいい映画でした。
自らの体内を探る映画
静かな深海。冷たい水、温かい水を掻き分け、ひたすら真っ暗な海を泳ぐような。
そんな神秘的かつ哲学的な作品。
コリン・ファース主演という理由だけでこの作品を手にとったが、まさかこんなにもエモーショナルであったとは…。衝撃です。
彩度や明度の違いで心情を描く手法を体験したのは始めてでしたが、非常に興味深かったです。
甘美
男性が主人公なのに、いや、だからこそ際立つ甘美さ。画面に漂う、ぎりぎりを責めてくる緊張感。
そこにあるのはただただ、暗くて、甘くて、優しくて、美しくて。
Nicholas Houltの美しさといったら。
好きです
教授の人生の物語が淡々と静かに進み
山場なく終わるので、好き嫌い
分かれるかも?
私は好きでした[m:50]
レトロ感たっぷりで家や車、
インテリアや衣装がオシャレ
で大好き[m:49][m:49]
映像も若干、レトロな感じ
でいい[m:76]
何か物足りない・・・!
登場するものすべてが美しい。
主演のコリン・ファースから端役まで
住む家からそのインテリア、そして周辺の住宅まで
主人公の愛、過去、また新たな人間関係まで。
ただ、回想シーンも含めて、物語の展開に緩急が少ないせいか
観終わったときの後味がいい意味で 皆無?
じっくり見るには物足りなかった気がします。
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