劇場公開日 2010年10月2日

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「映画的な色使い。」シングルマン ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画的な色使い。

2018年10月2日
iPhoneアプリから投稿

初監督とは思えない程の完成度。完璧さ。
一流のファッションデザイナーならではのセンス良すぎる感じ。キューブリックの完璧さと通じる印象を受けた。
トム・フォード 自身のセクシャリティが色濃く出て、とても個人的な映画だなと思った。
ゲイというマイノリティに加え、最愛の人を失った孤独、それは絶望へと繋がっていく。そこへ新たな出会い、期待と不安が入り混じる感情を繊細に演じるコリン・ファースが見事。

普段は抑圧している理性と、時に爆発しそうになる感情。
それらの心情を色彩が変化する事によって表現しており、とても映画的だなぁと感心。色を操ってきたファッションデザイナーならではの表現だなぁ。

シングルマンというタイトルも素敵。

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