「あんまり期待してなかったので、余計にびっくり^^」エリックを探して septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
あんまり期待してなかったので、余計にびっくり^^
〈 最高のプレーはシュートではなく、仲間を信じたパス 〉
〈 他人を驚かそうと思ったら、まず自分を驚かすこと 〉
エンドロールが流れ始めて小さく拍手、
客電が点灯してからも、しばらく小さく拍手。
前から3列目で鑑賞をしていたので、
帰ろうと後ろを振り返ると笑顔の桜が満開!
そのまま受付へ直行しパンフ熟読。
映画館貼紙情報ガン見、いつもの星5個満点コースを
たどったのち、次の映画館へと向かったのでした(笑顔)
道を歩きながら、感心と驚き!
感心:絶対クチコミで満席に近かったんだろうな!
驚き:まさか、あのケン・ローチ監督の作品だったとは!
ケン・ローチ監督というと、
社会派作品のイメージが非常に強いのですが、
まさか、このようなファンタジックなコメディーを創る人だとは思ってもみませんでした。
エリック・カントナという、
伝説的サッカー選手を使いながら
(実際に本人が出演しています。しかも、
本人からケン・ローチ監督に、製作オファーを出したそうです)、
彼を主人公の空想相手の人物とし、主人公は子供に相手にされず、
別れた妻にも嫌われ、自己嫌悪街道をまっしぐら。
そんな、こちらも、
エリックと言う名の主人公を、
空想のエリック・カントナが奮い立たせていく。
このときに、出てくる格言。
パンフ以外に、この格言集を
販売しても売れるんじゃないか!
そう感じさせるほど、含蓄のある言葉ばかりです。
ちなみに、この格言。エリック・カントナ、ご自身が
使われていたものだそうです。劇中にも登場し、エンドロールでも
登場したカモメの話は、皮肉たっぷりで、ニヤリと笑ってしまいました。
皆さんの笑顔が満開になったのは、
クライマックスからエンディングにかけての
話の進め方が、エリック・カントナのキラーパスかのごとく鋭く鮮やかだから。
ベタっちゃぁ、ベタなのですが、
まさに、笑いあり、涙あり、心ジーンありで、
スクリーンを見つめながら、無意識のうちに、
笑顔になっている自分が、そこにはおりました。
★彡 ★彡
いやぁ、本当に、観てよかったです。♪♪