「怖いけど、あくまで傍観者。」パラノーマル・アクティビティ マロピさんの映画レビュー(感想・評価)
怖いけど、あくまで傍観者。
ホラー映画の醍醐味は恐怖の対象の姿を見せないこと。
これに尽きる。
ものすごい造形のモンスターを出したらそれはホラーでもなくコメディと化す。
ジェイソンだってフレディだって、バタリアンだって、カワイイ。
デモンズや、レザーフェイスだって怖いけど、なんかユーモラス。
というわけで、この映画の最も評価すべきは恐怖の対象を見せなかったことと音。
そこにいるぞ、と思わせることで恐怖は倍増する。
ドアの向こうの陰に何かいる、と思わせることで企画は成功。
しかし、それで終わってしまった・・。
ホラーなら、個人的にはやはり美女を用意しないと。
この映画の女性は残念ながら普通すぎた。
まあ、どこにでもいそうな普通の容姿の男女をそろえたことで日常的な恐怖を倍増させたかったのだろうが、映画はエンターテインメント。
それくらいはサービスしてくれよといいたくもなる。
そういう意味では「テキサス・チェーンソー」のジェシカ・ビールは最高だった。
DVDで鑑賞したので別エンディングも観たのだが、そっちも個人的にはなんだかなあという感じ。
もっといい着地の方法があったはず。
個人的な考えとしては、1階から戻った女性がこちらを睨んで立ったままで終わるほうが良かったと思う。
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