「やはりこの程度・・・」パラノーマル・アクティビティ teddyさんの映画レビュー(感想・評価)
やはりこの程度・・・
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国内公開初日。
レイトショーにも関わらず(レイトショーだから・・・?)、予想以上の観客で埋まった劇場内、流石に宣伝効果が相俟って観る者の期待が大きいのだなとつくづく感じながら、本編は開始された。
・・・86分後、本編終了・・・
席を立つ周りから漏れる溜息にも近いシラけ感・・・。
誇大広告の怖さ。
確かにアメリカで騒然となった事実は分かるが、他のレビューにも多く書かれているように、これは明らかに国民性(嗜好性)の問題(差)であると実感した。
バキバキに人を殺しまくるスプラッタものを得意とするアメリカと、内面をエグる心理的描写を得意とする日本。
本作のような「何かある・・・」的なアプローチに関して、我々は数多くの傑作に触れてきており、本編から受ける衝撃はほぼ皆無に等しい。
海外ではその逆なのだと・・・。
いきなり音がしたり、主人公の女が絶叫するシーン(演技は巧い)だけが、部屋の中の「静」との対比を盛り上げている程度で、延々とカメラを回し続け、昼と夜のシーンの繰り返し・・・登場人物も4人だし、退屈この上なし。
オチに期待しながら観ていたが、最後までこの書きたくもない否定的な評価を覆す要素は出て来なかった。
本編終了後、クレジットロールもなく、約1分間の暗黙状態が続くが、これは制作側の「静」に対する「恐怖感」を煽る演出なのだと理解はするものの、共感は得られない。
恐らく公開初日の動員数は、ここ日本でもそこそこの数字になるだろうが、こような口コミが出回っている現状からすると、今後観客の足並みは急激にストップするだろう・・・残念ながら、これがマスコミに踊らされる国民性の悲しい現実。
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