劇場公開日 2011年1月29日

「二度と見るもんか。この映画。」GANTZ 赤だるまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5二度と見るもんか。この映画。

2020年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

人気漫画の実写化。原作未読。
この映画は大嫌いです。だけれど面白いんだから困る。
死んだはずの人間が何故か集められて宇宙人と戦わされる。この設定とかっこいいアクション。そして役者陣の演技力によって開始から目が離せません。
この宇宙人の造形も良いんですよね。ロボットの田中とか頭からネギが生えた子供だったり。人型のクリーチャーが好きな方なら絶対好みです。
ストーリーも面白いです。二宮君がちょっと自己中になって行く過程や登場人物の語りはしみじみくるしラストは少しうるっときました。
この映画は前後編で分かれているのですが前編としても一本の映画としてもまとまっているのでスッキリした気持ちで終われる方もいるでしょう。
さて、ここからこの映画が大嫌いな理由を。それはたった一つです。
なんとお婆ちゃんと子供が参加するんですよ!最悪。泣きながらお婆ちゃんにすがる子供なんて可哀想すぎるでしょ。これから命がけのゲームに参加するのに。そしてそれを抱きしめて落ち着かせてあげるお婆ちゃん。痛い!心が痛い!こっちはテストがようやく終わってスッキリしようと思って見にきたのに!まあこれでこのゲームの不条理さを表しているのでしょうからこんな風に思えるってことは監督はスゲーってことですけどね。
この監督「いぬやしき」という映画も監督されていてこっちもすごく心が痛むんです。この監督は大嫌いだけど大好きです。
あとこれは心配なのですが仏教徒の方から怒られませんか?ラスト。ネタバレになるので詳しくは言えませんが。
まあアクションはかっこいいのでアクション好き、軽い鬱好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。是非ご覧下さい。

赤だるま