パチャママの贈りもののレビュー・感想・評価
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何年かしてまた観てみたい映画
それほど沢山の映画を観ているわけではないので、一概には言えないけれども又観てみたいという映画はストーリーに無理がなく自然なものが多いような気がする。現実よりもリアルでちゃんと人生や自然のつじつまが始まりと終わりで合っているものもあって、こういう映画はすごいなと思う。 このパチャママの贈りものは、ドキュメンタリーなのかな?と最後まで思わせるが、ストーリーも役者さんも作られた感じが全くなく現実よりもリアルな世界が結構ゆったりと淡々と描かれていて、なんか観る人の心が映し出されているようなちょっとドキドキする感覚がした。 主役の男の子の表情とボリビアの雄大な自然とケーニャの響きが印象的で、又何年かして観た時に自分がどんなふうに映し出されるのだろう?と思った。
深呼吸
言葉を越えた言葉。映像の向こうの世界と繋がれる感覚。 最後にはアンデスの風も吹いてきました。 人が生きると言う事が芸術であり詩であると実感できる映画です。 人に見せる為でも聞かせる為でもないただ生きるという行動が 実は見る人を、関わる人を優しく癒してくれます。 物が豊であることだけが本当に豊かであるとは言えない事を 改めて感じる事ができました。 ハリウッド映画のような派手さがないのが私には心地よく ただ呼吸をこの映画に合わせていくと息が深くなっている事に 気がつきます。 風、アンデスの風 もしくは人がふと 我を忘れ 我に帰る 心地よい風が吹いています。
壮大なスケールの自然美を堪能
劇場は キャパの少ないほうがあてがわれ、 御年配の方を中心に20名弱の入りでした。 予告編、あと NHKのラジオで同作を推薦していたので鑑賞してきました。 ☆彡 ☆彡 あれっ?ドキュメンタリーじゃないんだ! そもそも入る入口から待ちがっとるがな(苦笑) わたし、てっきり アンデス先住民を映したドキュメンタリーとばかり 思っていたんです。ところが、作中で「あれっ?」って 思うシーンがあり、ダメ押しはエンドロールで配役名が載っている。 上映終了後、 慌てて、リーフレットを見直したら、 「ドキュメンタリー調」だって。完璧にやられちゃいました(苦笑) 鑑賞中は ドキュメンタリーだと思い込んでいますから、 なんか監督の主張が強い作品だなぁ、とか、 なんでドキュメンタリーなのに、あんな幻想シーンを入れるんだろ、とか クエスチョンマークだらけだったのですが、たんなる私の勘違いでした。 ◇ ◇ 〈 時代の流れ 〉 〈 なるようになる 〉 南米ボリビアのウユニ塩湖。 ここに住むアンデス先住民たちのお話。 まず、見逃してはならないのは、 壮大なスケールの自然風景でしょう。 まるで雪原のように 一面に広がる真っ白な塩湖 太陽の光がキラキラと反射する湖 平面なスクリーンに立体感と奥行きを、 感じさせる、深く雪の積もった山並み あとは、先住民たちが身に纏う衣装からも、眼が離せません。 陽が昇ると塩湖で働き始め 陽が沈むと塩湖の仕事を終え、一日も終わる。 収穫をした岩塩はリャマの背に乗せ、 キャラバンと称し3ヶ月間の長旅をする。 岩塩は、先代からの決まりで、 お金をもらうのではなく、物々交換。 そこには、なにか失ってはならない、 大事なものを、立ち止まって考えさせられてしまいます。 ☆彡 ☆彡 時代の流れの一端として、 観光ホテルの建設に誘われる場面があります。 主人公の父親は、それを断り、塩湖の仕事に向かいますが、 この撮影後、舞台になったウユニ塩湖にリチウム資源が、 埋蔵されていることが判明しています。 作品内のような、 先住民たちの営みは、 変わらず続いているのでしょうか。
ドキュメンタリーかと思った
一番最初はちょっと眠たくなってしまったので、普通のAランク。 貧しいアンデスの家族というか男の子のキャラバンのストーリーで、とっても心温まる内容。 貧しいのに、生活を改めたりせずに地道に塩湖で作業をして、売りに出る。 物々交換や無償の手伝い、昔の日本もこんな感じだったのかな。 セリフの中に「お互い様だよ~」や「ありがとう~」が繰り返される、 ほのぼのとした映画でした。 ただ、ずーっとドキュメンタリーかと思っていたので 最後のエンドロールでキャストが役名と俳優名で登場した時は驚いた。 おすすめ!
こんなに心が洗われるなんて!
NHKでも紹介された奇跡の大地。どこまでも白い塩の大地が続く南米ボリビアのウユニ塩湖。その塩を切り出して、リャマのキャラバンでアンデスの高地を行く父と子。むかし、美味しい生活という言葉があったが、こちらは「やさしい生活」。ああ、人間の営みってこれが本当なんだよなと心から思わせてくれる。山々に響くフォークロアも素晴らしく、アンデスの風が吹いてくる。心が洗われた!
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