ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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見応えありの第一弾
「ミレニアム」というスウェーデン産のベストセラー小説三部作の実写化第一弾。
ハリウッドでの実写化「ドラゴンタトゥーの女」がとても気に入ったため原作を読んだのちに今作を拝見。
原作に比べるとキャラのイメージが違っていたり、人物の心情描写の甘さが目立ちますが低予算映画なので、そう考えると原作に極力忠実でなかなかの出来だと思います。
リスベット演じるノオミラパスさんの体当たりな演技と何か野心を感じさせる演技はかっこいい。ミカエラ演じるマイケルニクビストさんはどこか頼りない感じではありましたが妙に憎めないというのか悪い人ではなさそうな感じが役にハマっていた気がします。
ただサスペンスとしては正直それほど魅力的でもなく、あくまでもリスベットとミカエラの奇妙な人間関係を中心としたドラマがミソといった感じなので謎解き要素を期待したら微妙に思うかもしれません。
ともあれ上手く煽る演出で、次回作が気になる作りで一作目としてはいい出来だったと思います。原作を読んでからの鑑賞のほうがいいかもしれませんが、案外読まずに鑑賞したほうが余計な考えに振り回されずに見れるかも。
面白くて、つい朝まで観た
R指定深夜の放送、一人でこっそり見た家人から、「面白くて、つい朝まで観た」とおすすめされた作品…!
私も、ミステリーとして、人間ドラマとして堪能しました。
凄惨な描写もあり驚きましたが、それでリスベットの生き方がくっきり見えたのは確かです。
リスベット、凄い、カッコいい!
中性的で憂いと怒りをたたえた風情、なんだか阿修羅像のイメージと重なってしかたなかったです。
ミカエルがまた、実直で、真っ直ぐリスベットを見てゆっくり話す、なんかそういうのがジンときました。
二人の調査スキルを縦横無尽に使っての捜査は、ミカエルの思考スピードで一つ一つきちんと解き明かされる作り。その度に驚きがあって、上手いと思いました。
続編はぜひ映画館で、と思います。来るといいけどな。
ダークでパワフルでファニーなスーパーヒロイン、北欧に誕生
スェーデンの作家、スティーグ・ラーソンの処女作にして遺作となった大ベストセラー小説「ミレニアム」シリーズ。著者が処女作出版直前に急逝したという、まるで「レント」のジョナサン・ラーソンのような展開が個人的になんだか気になっていた。死んだからという理由だけで本がバカ売れしたわけではないけれど、彼の死がこの作品を妙にミステリアスな存在にしているのも事実ではないかな。
正直、ストーリーにそれほどの斬新さやサプライズは見られなかった。なのに2時間半という長尺を長く感じさせないのは、安定感のあるスリリングなトーンが終始途切れずに観客を牽引し続けるからかもしれない。聖書絡みの猟奇殺人といえばデビッド・フィンチャーの「セブン」があるし、それを超えるには何か違う切り口が必要だと思う。本作の場合、それは舞台が凍てつく大地・北欧スウェーデンであるということ。
ヒロインはスェーデンの新星、ノオミ・ラパス。彼女、かなりカラダ張ってます。正直目を覆いたくなるようなシーンも多く、だけどリスベットの目に宿る不屈の闘志から目をそらすのももったいない。彼女の情緒不安定なところやガッツがドラマの最大の見所だけど、キャラクターの個性も手伝ってかなり大味感がするのは否めない気がする。
スェーデンというとアート系の作品が多いように思うけど、こういった趣の作品も北欧の冷たい大地によく似合うなぁ。
素晴らしい
面白い!、続編も大いに期待してしまうぞぉー
昨年のミステリー部門で最も面白いと言われた小説の映画化だが、そういう作品は案外期待ハズレ、なんていうのが多かったりする。ところがこれは、期待どおりに面白い!。こんな時期に言うのは何だが、今年のエンタテイメント映画の中で、この作品以上に面白いと言える作品に巡り会えるかと不安になってくるぐらいに、たっぷりと堪能してしまった。
まず第一に面白いのは、主人公たちが決して正義感を振りかざさず、またスーパーな人間というわけでもない点だ。例えばヒロインのリスペットは、映像記憶力には長けてはいるが、レイプされてしまったり、過去のあやまちを引きずる少し弱さをもっている。ところが、決して弱虫ではない。やられたら二倍、三倍にしてやり返すくらいの反発心をもっているところがとても清々しく、爽快感さえ感じくらいに魅力的だ。また、一方のジャーナリストの男も、一発屋的なところがあるいやらしさに人間的な魅力があったりする。思わず惹きこまれる人間が主役として登場しているだけでも、この作品は成功と言えると思う。
そしてもうひとつの面白い点は、映画の舞台となったスウェーデンの戦中から戦後にかけての歴史に視点を置いていることだ。あまり知られていないが、スウェーデンなどの北欧はナチスの考え方をスンナリと受け入れてしまうくらい、白人偏重主義の土地柄だった。実際、北欧の巨匠監督のベルイマンは、ナチスの時代の地元の牧師が、ミサのときに聖書からヒトラーの「わが闘争」へと話が変わったとき、神への不信を感じたと自伝で書いているくらいに、大戦中のスウェーデンはナチスに傾倒していた者が多かったそうだ。そのことを、この作品では鋭く突き、さらに踏み込んでいくストーリー展開にはドキドキさせられた。北欧の恥部ではあるが、そこに特化していることもミステリーとしての評価を高くしていい点だと思う。
ただひとつ、難を言えば、原作よりも孤島の中という閉塞性が、もうひとつ表現しきれていなかったことだろう。その部分でいかにも北欧らしいシチュエーション、というのを楽しめなかったのは、少し残念に感じた。
このシリーズは、あと二作品続く。最初にハマッてしまった以上、見逃せなくなった。次回作も絶対映画館で観たくてたまらない。
リスベットの造型は強烈!!!
話題のミステリーの映画化だ。できれば、原作の方を先に読みたかったが、安易な方に流れた。でも、ハリウッドで映画化されなくてよかった気がする。北欧の空気みたいなものが感じられるし、何より無理やり2時間の枠に押し込めなかったのも良かったと思う。「ダ・ヴィンチ・コード」みたいな駆け足の謎ときだと、訳わからないから。それに、ハリウッドだったら、犯人役にたぶん有名な俳優とか当てちゃって、観る前から予想がついちゃうし・・・ 2時間33分は結構長いけど、長さは感じなかった。小さな手がかりを少しずつ解明していく過程がおもしろかったから。それにしても、リスベットはすごかった。今までにない助手??? 過去が、1作目では時折回想のショットが挿入されるだけで、説明されていないので明らかではないが、訳ありで孤独な人。最初はかわいそうだなと思っていたら、それだけで終わらない。頭もめちゃくちゃいい。ミカエルも大らかな、落ち着きのある人でほっとさせられた。この主役二人がはまっていたのも成功の要因か?
草食系オヤジ記者と肉食系ハッカー娘
世界的なベストセラーの映画化、そしてキリスト教絡みの難解なミステリーの謎解きといい、どうしても「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン・シリーズと見比べてしまう。
事件の背景にあるものは、どちらもダークだが、ラングドン・シリーズの創作された陰惨さに比べ、本作は人間の裏側にある凶暴さの表現がストレートで体現的だ。狂った陰湿さを真綿でくるむようなことはしない。孤島という密室性と、そこに住む一族内の犯行という設定が、さらに淀みを増す。
謎解きも、映画版ラングドンのように観る者を置いてきぼりにしたりしない。ミカエルはジャーナリストとしての手腕を生かし、膨大な資料を集め、そこからヒントを見いだす。そしてまた新たな標的に取材をかける。その繰り返しは地味なようで、実は観ているこちらも謎解きにどっぷりハマる。
ここにリスベットという捕らえどころのないキャラを被せてくるから面白い。しかも、天才ハッカーで頭も切れるというだけでなく、暗い過去もあり、その謎も徐々に解き明かされていく。観ていて興味が尽きない。
ミカエルは決して男前とはいえないが、好奇心は人一倍で、いったん首を突っ込んだら後戻りしないジャーナリスト。でも、やっぱり冴えない。
リスベットはパソコンさえ持たせたらご機嫌のオタッキー。しかも天才。悪魔のような凶暴性を繰り出す反面、時折、垣間見せる子供のような瞳が魅力。
素材は暗く猟奇的だが、草食系オヤジ記者と肉食系ハッカー娘のコンビによる謎解きは、意外に後味が悪くない。不思議と続編が楽しみになる。
緻密な伏線と個性的なキャラで、3本分の楽しみが詰まっています。
伊達に全世界1500万部を売り上げ、社会現象にまでなった原作のストーリーテーリングの巧みさに、サスペンスを満喫しました。
少なくとも、一本のドラマに3つのストーリーが進行しています。1本で3本分楽しめるといって過言ではないでしょう。
まず登場するのは、企業犯罪を追及するジャーナリスト、ミカエル。彼は取材対象の企業にはめられて、3ヶ月拘留の有罪判決を受けてしまいます。
一見本筋に関係ないように見えるけれども、ミカエルという記者を説明していく上で欠かせない伏線でした。
そしてラストでは、後述する相棒の活躍により、予期せぬ展開が待ち受けます。
そんなミカエルの身辺調査をしていたのが天才ハッカーのリスベット。誰も知らない情報を魔法のように引き出す彼女は、意外にも男を拒絶しているようで、ツンデレな女でした。
出で立ちから、鼻ピアスに、背中にはドラゴンタゥー、革ジャンに濃いアイシャドゥーを付け、異様な個性を感じさせます。全身から男を拒絶するオーラを放つリスベットにはそれなりの過去があったのです。
ストーリーと共に小出しに明かされる彼女の過去は、どうも近親者に犯されたような過去があったらしいのです。何度もフラッシュバックされる中年の男を車ごと放火する少女の頃のリスベット。その一見で彼女は長い間、精神病棟に押し込められていました。
晴れて仮出所したとき、後見人からも性的強要を受けます。これに反撃する彼女の対応がエロえぐい(^^ゞ
事件の被害者たちを含めて、本作の第二のストーリーは、女性虐待を鋭く告発する内容です。リスベットの心の闇に触れるとき、孤独で誰かに抱かれたい気持ちと男性への嫌悪感が痛いほど伝わってくるのですね。
中盤から、ミカエルが抱える事件解明に協力するようになったリスベットは、突如ミカエルにのしかかるように求めます。けれどもミカエルが求めると手痛いしっぺ返しを喰らわすのです。彼女の本質を心得ていたミカエルの優しさが印象的でした。
さて第3のストーリーは、40年前に忽然と失踪した資産家の妹の失踪事件調査。入監前のミカエルに、ある資産家が所在を調べて欲しいと調査依頼が舞い込むのです。
それは交通遮断されたストックホルムの孤島で起こった失踪事件でした。いわば密室状態のなかで起こった出来事だけに、誘拐殺人ではないかとミカエルは推理するのでした。しかも当時は資産家のパーティーが開催されていて、失踪した妹を誘拐しえるのはパーティーに参加した親類縁者しか考えられない状況だったのです。
リスベットのハッキング情報を参考にしつつも、ミカエルはほんの僅かな当時の写真や資料から、巧みに犯人象を割り出していきます。その推理は、緻密な伏線の張り方で、引き込まれました。
やがて事件は、『ラブリー・ボーン』のように連続少女殺人事件へ発展していきます。被害者の殺害シーンは、少々凄惨で、えぐかったです。
そしてストーリーは圧巻のラストのドンデン返しが続く山場を迎えます。思いも寄らぬ犯人にミカエルは油断してしまい、絶体絶命のピンチを迎えるところがドキドキしました。
そして犯人を追い詰めるリスベット。女の全体の敵のような犯人に取った復讐の仕方が傑作でした。まさに「伏線の妙」というべきものです。最後の彼女の変身ぶりにも仰天させられました。素はかなりの美人です。
2時間半があっという間に終わるサスペンスの大傑作。タランティーノ監督が、ブラビでリメイクしたいと申し入れたのも納得します。
3部作の第1作目ですから、後続作品を楽しむためにも、本作をお勧めしておきます。エンディングロールに、第二作の予告が入っていました。こちらでは、もっと詳しくリスベットの過去が明かされるようです。
第一弾としては成功。さてリメイクはどう出る?
はやく、2部3部のつづきをみたいよ~~!!
ミレニアム3部作。
各種ミステリー大賞を獲得。
そんな情報だけ仕入れ、
原作は未読の状態で鑑賞しました。
劇場は、20代以上から、
やや御年配のかたを含め、ほぼ満席でした。
☆彡 ☆彡
いやぁ、ドキドキしたぁ
続きが、たのしみだなぁ
エンドロール中に席を立つ人が一杯いましたが、
エンドロール後に続編の映像がながれますので、
関心のある人は、そのまま待っていただいたほうが賢明です。
上映後、知ったのですが、
本国スウェーデンでは、
昨年11月に3部作目が公開されているそうです。
日本でも、早く上映してください(笑顔)
と、誇張でもなんでもなく、
ありえないほどの人がエンドロール中に席を立ったのですが
(私の座ってた列なんて、私と私の隣の1人を残して、全員帰った)
ストーリーに満足できなかった人いたのでしょうが、上映時間が
予告編を含めて約3時間と長いので、お手洗いにダッシュした人も
案外いらっしゃったのではないでしょうか。鑑賞前に、お手洗いをすませておきましょう。
帰りのエレベーターで
原作既読の御夫婦と一緒になったのですが、
「作品の緊張感が上手く出せていた」(私:なるほど、そうなんだ)
「作品の寒さが上手く表現できてた」(私:えっ、そこなんだ??)
雪景色、暖炉、吐くと出る白い息
かじかむ手をこすりあわせる仕草
劇場の暖房があまりきいてませんでしたから、
きっと余計に寒く感じたのでしょう(苦笑)
◇ ◇
3部作なので、
1部目にあたる今作。
「つづく」
連ドラみたいな幕引きだったら嫌だなぁ
謎は残しつつもキッチリ完結しましたので、そこは嬉しかったです。
謎解きも波乱に満ちており、
原作未読だったからでしょう。
かなりドキドキハラハラさせてもらいました。
符牒も効果的に使えていて
緊迫感を増すのに一役かっていました。
あのタイミングだけ、ああさせる
ある意味、パラドックスなんですが、
わたしの中では、かなりのインパクトがありました
(ネタバレの危険があるので、伏せておきます)
☆彡 ☆彡
さぁ、2部の公開はいつになるのか。
はやく、公開をしてください。
2部・3部同時公開でもいいですよ(笑顔)
興行成績ふるわなかったから1部で打ち切りっていうのだけは勘弁してくださいね(苦笑)
ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女
原題「女を憎む男達」
馴染みの薄いスウェーデン語、153分という長尺、
どことなくベタなタイトル(失礼!)と、当初は尻込み
して観始めたのですが、開映数分間で、自分がそう
思っていた事すら忘れてしまいました。
英語やフランス語とは違う、ドイツ語の語感に似た
エキゾチックな言語によって展開される、謎に満ちた
目の離せないストーリーにすっかり心を奪われました。
一部、女性としては観るのが辛いシーンもあるものの、
それもしっかりとした伏線であり、寸分の隙も無い
パズルが2時間半強にぎっしりと詰められた感じです。
三部作の第一部で、既に本国では、第二部、第三部が
相次いで公開されているらしく、是非とも観てみたい
と切望しています。
ハリウッド・リメイク版の監督が、当初の予想だった
クエンティン・タランティーノ監督ではなくて、
デヴィッド・フィンチャー監督に決まったようで、
ちょっぴりホッとしました。
タランティーノ・ワールドは嫌いではありませんが、
この作品は、彼のケレン味でイジって欲しくなかった
ので・・・(笑)
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