「ダークで独特な世界観がいい。CGアニメの出来もよかった。」9 ナイン 9番目の奇妙な人形 aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
ダークで独特な世界観がいい。CGアニメの出来もよかった。
レンズのような目玉、胸にはジッパー、背中に〈9〉と書かれた薄汚れた麻布作りの人形が、廃墟の研究所で目覚めて、外に出ると、そこは空が深い雲に覆われ、地上は錆びた鉄屑とコンクリートの瓦礫が広がる荒涼とした世界だった。
街をさまよう中で、同じような人形と出会うも、金属のパーツで形作られた大きいネコのような機械獸に襲われる。
この世界では、主人公と同じ人形たちが、機械獸たちに怯えて隠れ暮らしていた。
主人公〈9〉は、連れ去られた仲間を助けるために、機械獸たちのアジトに向かう…。
ダークで独特な世界観がいい。CGアニメとしての出来もよかった。
材料も身近にあるもので作られた小さな人形たちは、パンフを見ると頭から足まで神経質なくらい細かい設定がされてる。
なんでこんな造形にしたのか?と思ったら、元々はストップモーション・アニメで作ろうとしていたかららしい…。
人形の中でも、紅一点の〈7〉。
鳥頭の骨を被り、刀剣を巧みに操る、過激で一匹狼的な女戦士がよかった。
走力・跳躍力に優れ、巨大な機械獸に勇敢に立ち向かうその姿は、どこか『もののけ姫』のサンのキャラと似てるかなとも思った。
シェーン・アッカー監督は、りんたろう監督との対談で日本のアニメが好きで影響を受けてると話していたけど…。
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