劇場公開日 2010年5月8日

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「ストップモーションアニメのような雰囲気のCGアニメ」9 ナイン 9番目の奇妙な人形 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ストップモーションアニメのような雰囲気のCGアニメ

2020年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

 ティム・バートンが好きそうなダーク・ワールド。世界観としては『ターミネーター』の設定そのまま、人間とマシンによる戦争が終結したところから始まる。小さな人形ではあるが、科学技術の粋を集めたAI小型ロボットだ。麻布の皮膚にジッパー、背中に“9”の番号。やがて他の番号の人形たちに出会うのだが、つい好奇心で世界を破滅に導いた“THE MACHINE”にソウルを注入してしまい、暗黒世界が復活してしまう。

 科学技術もある領域を超えてはならないといった、よくあるテーマなのだが、人形というキャラが斬新・・・そこだけ。AIとはいえ、それぞれに個性があり、特に女戦士の“7”は突出していた。また、巨漢で乱暴者のようだが仲間を守ることに優れた“8”も好きだなぁ。

 ストーリーは大したことないけど、途中アナログレコード盤で「虹の彼方に」が流れるところがとてもいい。不安な世界と戦後の復興、どこかに素敵な世界がきっとある!という希望の持てる歌がそのまま残された人形たちの未来を予言しているかのようでした。

【2010年5月映画館にて】

kossy