「若き、美しき、麗しき女王、ここに降臨する」ヴィクトリア女王 世紀の愛 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
若き、美しき、麗しき女王、ここに降臨する
エミリー・ブラント
初めて巧いと感激しちゃったんですけど
えっ?『サンシャイン・クリーニング』に出ていたあの人??
うそ、瞳青くなかったよね。全然、気づかなかったんですけど(驚)
◇ ◇
パンフを購入した時点で星5つをつけると
自分の中で採点ルールを決めていますので、
購入を迷いサンプルを熟読してみたのですが、
これは手元においておきたいな、と買ってしまいました。
イコール、A以上確定です(笑顔)
鑑賞後、劇場の貼紙を読むとこんな記事が。
『プラダを着た悪魔』(06)で共演した
アン・ハサウェイが「彼女はビックになる」と絶賛していた。
なるほど、今作の演技を見て、深くうなずいてしまいました。
エミリー・ブラント
本人曰く、珍しいそうなのですが、
今作のヴィクトリア女王をどうしても
自分が演じたく関係者に自ら積極的に
アプローチをかけたそうです。そのあたりの
気合も、今作の好演につながったような気がします。
◇ ◇
ヴィクトリア女王(1819-1901)
王としての在位期間63年216日は英国史上最長記録。
だから、英国でも有名な女王。
ただ、別名“喪服の女王”とも呼ばれており
喪服を着て、寂しそうにしている女王様との印象が
国民に対して、非常に強く、愛を貫いた明るい時代も
あったことを、伝えたくて、製作をした。そんな一面もあるそうです。
私が感動したのも、
ヴィクトリア女王の愛に生きる姿、
複雑な政争に巻き込まれ母を愛せない苦悩、
そういった困難や柵を、1人突破って行こうとする強さ、
決して後ろ向きにならず前だけを見つめて生きようとする、その姿でしたから。
英国王室モノだけに、衣装はゴージャス。
撮影も、宮殿を借りてロケをしただけあり、内装もゴージャス。
それは、時代考証を正確にするため招かれた、歴史アドバイザーも
「本物のようだ。タイムマシンにでも乗ってきたのか」と唸らされる出来栄えだそうです。
『クイーン』(07)
こちらと比べると女王の心象描写が浅いかな、
なんて気もしますが、そこはひとまず脇においておきましょう。
☆彡 ☆彡
ストーリーだけだと
正直、物足りなさを感ずるかもしれませんが、
エミリー・ブラントの演技は観る価値があります。
Aの半分以上は、エミリー・ブラントへの賞賛です。
素晴らしい演技を、ありがとうございました。
LAで婚約者と、幸せにお過ごし下さい(笑顔)