「こんな襲撃はないんじゃないか」SP 野望篇 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな襲撃はないんじゃないか
総合60点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
容疑者にたいしてバカの一つ覚えのように「待てーーーっ!」と叫びながら追いかけないのは、邦画の警察もの映画として進歩がみられて良かった。犯人との格闘場面もただの殴り合いではなくて本物の逮捕術を使っていた。
だけど銃や爆弾までもを持った犯人たちが、銃を使うことなく消火器と短刀でわざわざ車を襲撃するなんて馬鹿じゃないですか。もし本当にこんなことをやっていたらそれは襲撃ではなくて陽動でしょうし、それにたいして警察側はなんの疑問も持たないのでしょうか。また襲撃にたいして警察側が銃を簡単に使って車の窓を割るのに、爆弾持って投げてくる敵に対しては銃で反撃しないとかまるで幼稚です。それとこの映画はテレビドラマ版の続きのようで、それを見ていないと理解できない部分があるようでわかり辛いです。犯人側の会合などの台詞回しもわざとらしさがあってくさい。SPに焦点を当てた物語は面白いし格闘場面の演出にちょっとは進歩があるものの、まだまだ昔ながらの日本のテレビドラマの伝統的な警察ものの域を出ていない。翌日のテレビ放送された次回作は録画し忘れちゃったけど、この内容ならば無理して見なくてもいいかな。
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