「たしかに、泣けるように作ってあるけれど」悲しみよりもっと悲しい物語 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
たしかに、泣けるように作ってあるけれど
自分の「こうしたい」の為なら、他人を不幸にしてもかまわない。そんな人の性(さが)が描かれている究極の自己中映画。
怖いな。
他にもやりようはあったろうに。
利用して騙したのなら、せめて騙した相手を幸せにするように責任取れよ、と思う。
”自分が思う大切な人の幸せと自分の気持ち”さえ満足させられればいいのか。
そんな中で、歯科医の婚約者が小気味良かった。親が決めた体裁だけの婚約者より、ケイに”人”として興味持っちゃって、実行しちゃう。
こんな物語がラブストーリーとして高評価なんて、
そのことが一番”悲しみよりもっと悲しい”話。
自分の自己中心性を計るバロメーターになる映画です。
マイナス評価。
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