「人間臭く、可笑しく、哀しい、女性たちの姿」パーマネント野ばら 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
人間臭く、可笑しく、哀しい、女性たちの姿
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同じく女性たちの悲喜こもごもを描いた「ガール」が公開中だが、華やかなあちらより本作はずっと、人間臭く、可笑しく哀しい。
離婚して一人娘と共に帰って来たなおこ、男運が無い友人のともちゃん、みっちゃん(菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、好演!)、人生に右往左往する若い3人とは対極的に、なおこの母とその経営する美容室“パーマネント野ばら”に集うオバチャンたちの下ネタオンパレードの何とパワフルな事(笑)
その対比が妙に面白かった。
菅野美穂演じるなおこ、江口洋介演じる恋人役とのラブラブ振りを見せるが、実は江口洋介の役は故人(!)。
妄想の恋に哀愁を感じるが、それを乗り越え、娘の「お母さん!」の呼びかけに笑顔で応えるラストのなおこの姿に、今度こそ幸せになれる気がした。
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