「〜 小説原作3次元化の御手本作品 〜」花のあと 田舎の破壊者QuarterBoiledさんの映画レビュー(感想・評価)
〜 小説原作3次元化の御手本作品 〜
何故こんな渋い映画を観たのか。今は亡き父親が藤沢周平氏の小説のファンであり、たまたま興味本位で読ませてもらった短編集の1作品の映像化が本作品である。実はこの作品自体少し印象に残っていたこともあって鑑賞した。
この作品の映像化によって、どれくらいの尺の作品なら無理なく映画の尺に収まるのかというのが見事によく分かった作品でもあったのだ。そう、短編集の1作品だと、どこも削ることなく無理なく、約2時間という枠にハマる。
漫画や小説の3次元化に当たり、散々物語の削り方や改変に眉をひそめていた頃だったので、まずそこに個人的に感心してしまった。
肝心の映画の感想だが、原作にかなり忠実。少し演出で、北川景子さん起用して美しい主人公になったくらいで、原作再現度、忠実度大変に感心した。武士の世界における(思い通りにならない)様々な不条理(思いを晴らすなら例えば自らで仇討ちするしかない)を現代社会のサラリーマンに重ねて父親は藤沢周平氏の小説に共感しながら読んでいたのだと想像する。それはこの時代の女性においてもことさらにそうだったという内容で、ヒロイン北川景子さんがよく演じていた。殺陣も北川景子さんがやってるとして見れば見事。
原作と読み比べて鑑賞するのもオススメする。
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