劇場公開日 2009年11月6日

「松田優作さんが遺してくれたもの」SOUL RED 松田優作 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0松田優作さんが遺してくれたもの

2009年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

松田優作さん、
想像以上に俳優業も
日常の生き様もカッコよすぎ!!

〈 惹句 〉
〈 日常も大切に生きる 〉
〈 細やかな感情の襞を表現 〉
〈 違う角度。エッヂ。色んなエッヂを試してみたい 〉
〈 平面なスクリーンに深度を与える 〉
〈 心を切り結ぶ 〉
〈 役者の性。舞台に上がると舞台をさらう 〉
〈 2世だから。そんな生易しい覚悟で決めたのではない 〉

心に突き刺さる言葉の数々。
こんなに多い作品は初めてです。

ナレーションは一切なし。

松田優作さん御本人、
そして関係者へのインタビュー、
それだけを繋ぎ構成されています。

お亡くなりになられて20年。
記憶に残る役者である証なのでしょうが、
なぜかお亡くなりになられているのが信じられない。

上映終了後に
サングラスをかけて
姿勢を少し前かがみにしながら
舞台に登場してきて「どうでしたか」
なんて照れながら観客に声をかけてくれそうな気もしてしまう。

もし生きていたら
日本の映画界はどうなっていたのだろう。
そして今の日本の映画界をどう思っているのだろう。

松田優作さんの口から、是非聞いてみたい。
しかし、これは叶わぬ、夢なのだけど。

☆彡     ☆彡

映画のことが
また“好き”になりました。
もっと“好き”になりました。

映画について
もっと“勉強”したくなりました。

情報が溢れる現代。
どうしても選り好みをしてしまいがちですが、
無欲無心でスクリーンを羨望の眼差しで熟視する大切さ。

文句なしのA+です。

septaka