十三人の刺客のレビュー・感想・評価
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山田孝之の映画
今年1番の映画でした。面白かったです。この映画を観て山田孝之を好きになった人は多いと思います。それぐらいカッコよかったです。ストーリーもオチも良かったです。ただ今風な感じがします。時代劇は観ないので時代劇好きの人にはどうなんでしょう?観ていない自分はストーリーにはいっていけたんで良かったのかもしれません。まあそれでも観て損はないです。ただ山賊は・・・。
名も無き私達の、物語
「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」などの作品で知られる三池崇史監督が、役所広司、伊勢谷友介などを迎えて描く、時代劇。
一本の刀は、人を3人斬ってしまえば脂で刃が汚れ、満足に人を斬ることが出来なくなるという。戦国の世、己の命よりも大事なものとして扱われることの多い一振りの刀。だが、いざ戦になってしまえば、それほど最強の武器として重宝されるとは言えなかったのかもしれない。
本作は、一人の特別な輝きを放つ俳優を軸に展開するスター映画ではない。特殊能力を発揮して悪を倒すスーパーヒーローの活躍する作品でもない。力も、大した地位も無い庶民が命を懸けて一つの目的を果たす、いわば「私達の映画」なのだ。
だからこそ、庶民の代表として集められた十三人の男達に関する人間描写は、最低限の要素に抑えこまれている。本来ならば、死へと突き進んでいく侍たちの抱える現状への想い、葛藤、決意が丁寧に描かれても良い。だが、それでは「私達の」映画にはならない。
目の前の資料作りに、顧客への挨拶回りに壮絶な想いやら決心をもって挑む人間なんてそうは、いない。ただ、無我夢中で課題をやり過ごす毎日があるだけだ。本作は、そんな一般庶民の立場、姿勢を戦国の集団抗争に置き換えて作り出される。
役所、伊勢谷、山田、市村と様々な立場にある人間達が登場する。だが、彼等には一つの共通点がある。それは「誰かのために、自分を捨てて尽くす」自己犠牲を余儀なくされる点だ。決してそれを否定するでもなく、肯定するでもなく、あるがままに使命に生きる人間達の躍動、眼の輝きを淡々と見つめる視線が、観客を大らかに受け止める包容力を生んでいる。
主役級の俳優を多数掻き集め、泥にまみれて血に溺れされる作り手の姿勢。それはそのまま、俳優さえも誰かの駒であり、私達と何ら変わりない庶民でしかないことを露骨に表しているのかもしれない。
ただ、毎日をがむしゃらに生きろ。2時間強の活劇は、雄弁にそう、私達に語りかけている。
娯楽大作!
面白かった!
延々と続く血みどろの殺陣は迫力がある。
赤穂浪士と七人の侍から設定を借りて
十三人:百数十人の戦いの場を作り出したような映画
だが、物足りない
藩主一人を消せばいいんだったら毒殺が一番簡単でしょ?
同じ藩の仲間を何百人も殺していいの?
爆弾や弓で、もう少し人数を減らしてから刀と槍の斬り合いに
するべきでは?
わざわざ村を借り切らなくても、細い山道の方が有利では?
などなど、話に必然性が無い事がどうしても気になる。
そして、ナイモノネダリなのかもしれないが、
松方弘樹と伊原剛志以外は武士らしくない。
伊原剛志は浪人が良く似合っていたが、居合抜きの場面
「剣鬼」で内田朝雄が見せてくれた息を飲むほど美しい居合術と
ついつい比べてしまった・・。
(内田朝雄の剣は、弧を描き煌めいた次の瞬間には
吸い寄せられるように鞘に納まっていた。)
「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」の伊勢谷友介は、
歌舞伎役者を思わせる色気で、ほれぼれしたのだが、
この映画では、コミカルな汚れ役でちょっと残念だった。
オリジナル版も是非見てみたい。
(鑑賞したのは、2010.9.26デシタ)
(オリジナル版見てからレビュー書こうと思ってたもので・・)
少しやりすぎ…?
あまりにもグロテスクすぎる映画。
確かに、吾郎ちゃんの非道さ・幼稚さを伝えるには良いのかもしれないけれど、いくらなんでもやりすぎだと思う…まともに見れる映画ではなかった(>_<)戦闘のシーンは迫力があって圧巻☆
メリハリの利いてる
時代劇シリーズ、と銘打った5本ではダントツ、抜けてますね。
個々のパーツは他の方の論評通り。
僕は一点だけ触れておきます。
哀れな少女の綴った、たどたどしい「みなごろし」。
全編にわたって利きに利いてますので、これを読んで、登場する彼女の生い立ちを、目を伏せることなくかっと見開いて、真摯に感じてさえいただければ幸いです。
素晴らしい作品でした。
大興奮傑作映画
こんなに“これが映画だ”って思えるカタルシスがあった作品を久しぶりに見た気がしました。
極悪非道ゴローちゃんの怪演は勿論、ラスト50分が本当に最高です。
あと、馬をしっかり走らせて見せてくれるところもかなり興奮しちゃいました。
激熱な男たちの戦い、必見です。
ゴア表現がハードなんで、苦手な人は注意した方がいいです。地上波テレビで放送する気ないだろ、って思うぐらいのレベルです。
稲垣吾郎が魅せてくれる
三池作品はそんなに観た事ないんだけど、前評判通り良かった
何しろ稲垣吾郎がスゴイ 狂気のある暴君役が見事にハマってる。
このキャスティングが全体の出来に大いに貢献してる感じ。
意外な事に、岸部一徳と伊勢谷友介がお笑い担当(?)だったのもウケた
最後の長ーい戦闘シーンは、ただ切り合うだけじゃなくて色々仕掛けもあって、観てて飽きなかった。
これがチャンバラ映画の面白さ
内容的には、江戸時代を舞台にしたバイオレンス映画。人間の手足も首もチョンチョンと飛び、映像的にも血みどろで泥まみれ。極めて野蛮。ただそこに、サムライの忠義だったり命を投げ出す美意識だったりが加わると、とても深いドラマに思えてくるから不思議。
一応、残忍な殿様が幕府の要職については世の中が乱れるので、それを防ぐためにその殿様を暗殺するという理由づけがあるのですが、どう見ても社会派ドラマではないし、結局は派手なチャンバラを見せるための、ストーリー上のお膳立てだと思います。
最近の時代劇は、現代人にもわかりやすいセリフ回しが多い気がしますが、この作品は、これぞ侍言葉という感じのセリフが多く感じました。女性の化粧も現代的ではなく、はっきり言ってあまり美しくないのですが、現代人に媚びない「時代劇」にしたかったのでしょう。私はいいと思いました。
役所広司は、どちらかというと物腰が柔らかで、刺客のリーダーとしてはどうかと思っていたのですが、その物腰の柔らかさがかえって武士らしい秘めたる決意を感じさせて、これはこれであり。
松方弘樹は殺陣が素晴らしくかっこよかったのですが、それ以外の場面での物腰、ちょっとべらんめえの入った口調、見事な武士っぷりでした。
伊勢谷友介の野人っぷりもなかなか。彼と岸部一徳が、このバイオレンス作品の中でちょっとだけコミカルな要素を加えていて、いい塩梅でした。
稲垣吾郎演じる殿様の残忍さは、映画公開前から話題になっていましたが、本当に思いっきりやってます。他人の痛みがわからず自己中心的な彼の哀れさが、最近の若者像と重なるような気がしましたが、作る側には、そういうメッセージを込めようという意図があったのでしょうか。
刺客が13人もいるので、何人か目立つ人はいるのですが、どうしてもその他大勢になってしまう人もいました。それはちょっと残念。連ドラならともかく、映画一作品で13人はちょっと多いのかも。
ともかくも、時代劇好きでもバイオレンス作品好きでもない私が、ああ、これがチャンバラ映画の面白さなんだな…、とわかったような気がした作品。
アクションエンタテインメントの傑作!
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
天下太平の世に命の意味を見出せず暴虐の限りを尽す藩主、藩主暗殺の命を受け刺客を集める男、男の好敵手にしていかなる主でもそれに従う事が侍の勤だと藩主に付く男。この三者を軸にした男達の戦い。
流血・身体破壊・爆発に流麗な殺陣とアクション天こ盛りの痛快娯楽作。
ほぼ全員が現代劇風の演技をする出演陣の中、松方弘樹の時代劇様式美に溢れた台詞回しや殺陣が大きく輝く。
それから、CG丸出しの牛よりも、伊勢谷友介の不死身さに関する三池ギャグの方が余計浮いていた。
監督は色を出しすぎず職人に徹するべきだったのではという印象。
何故この映画はR指定じゃないのか
さっぱりわかりましぇーん♪そして邦画ならでは上映時間が無駄に長い♪斬って斬って斬りまくれ!俺たちは最強の刺客だぜ〜。もれなく強そうにみえないけど♪
死〜ん
1日ずっと気分悪くなりました
乏しい表現力。この一言に尽きます。
一方で、人の死ぬシーンが加工された音(効果音?)も含め本当に気色い。これによって、時代物のリアルさと、観客の想像力をどんどん削いでいきます。
DEAD OR ALIVEのハチャメチャさが好きになった三池監督ですが、この映画は酷かった。
冒頭の切腹が、長い、刀が人を切るときの加工音も、ホラーの作り物ようで、テンションどんどん下げます。劇中出てくる娘のCGが極め付けです。残酷さとか、生々しさは、観客に想像させてほしいです。
ホラーシーンを除いたとして、どこの誰が、なぜすばらしい映画とか言っているのだろうか?
将軍の弟の暴君振りを表現する手段として、こういうストレートでチープなものでないと観客に伝わらないと思っているのかな?と、映画以外のこと色々考えさせられました。
お盆には帰ってこい
ロウソクの灯。灯というにはあまりにも薄暗い部屋。
それだけで江戸時代にタイムスリップ。
老中の重厚なセリフまわしで正統派時代劇かと思わせるが、
三池監督がまともな映画を創るはずもない。
両手両足を切断されなぐさみものにされた娘。
「田舎者の骨は硬いの~」と言って采女に何度も刀を振り下ろす残虐性。
絶倫小弥太が女に満足できず徳兵衛に乗っかるナンセンス。
新六郎「遅くてもお盆には帰ってくる」ジワ~ン。
最後に生き残った新六郎が刀を捨てようとするが、刀が手から離れない。
斬って斬って斬りまくって手が硬直してしまったのか。
でも、映像のしぐさはそうではなさそうだ。では何なのか。
武士を捨てようとしても捨てきれないことを、象徴しているのか。
分からない。
じゅうぶん名作
グロテスクなシーンは多くちょっぴり下ネタもありますが十分な名作だったといえるでしょう。邦画で告白以来の興奮を感じました(^u^)
稲垣さんが予想以上の悪人で、作品にスパイスを加えてくれていました!
役者としての新境地開拓ですね!(^^)!
13人 対 200人
前半がいきさつで、後半が戦いの140分でした。
全シーン、クオリティが高い!
抑えた演技が多い役者さんたちの中で、
伊勢谷友介さん演じる血気さかんな(笑)山の男が出てきたあたりから、
急に話もいきいきとしてきた印象でした。
血が流れるシーンが多いので、苦手な方にはつらいかと思いますが。
時代劇が苦手。という方でも、楽しめる作品かと思います♪
戦闘ナガッ!!
仕事の取引先が丁度舞台になっており(岐阜)身近に感じる。
極悪殿は13人を引き立たせるに、十分な役割を果たしてましたね!ちなみに、山猿最高です!
戦闘シーンは迫力満点!でも絶対300人以上いたでしょ~!
一人当たり30人以上切ってましたもんね!・・・って、これは内容がわかる部類のコメント??
稲垣吾郎の存在が大きい
冒頭の内野聖陽の切腹シーンから力が入る。
蝋燭の明かりを演出した薄暗い映像、嫁いだ女のお歯黒など、往年の時代劇を彷彿させる。スコープサイズで奥行きもある。キャストも豪華だ。平幹二朗や松本幸四郎が作品に重厚感を持たせる。刺客13人のバランスもまずまずだし、稲垣吾郎の暴君ぶりも面白い。松方弘樹の殺陣は相変わらず健在で見応えがある。
残念なのは役所広司だ。「三匹が斬る!」の頃に比べ荒々しさが影を潜めてしまった。優等生な部分だけが前面に出てきたのが残念でならない。もう三船敏郎のような役者は現れないのだろうか。
それに比べると、山田孝之に若い魅力を感じる。弱さと強さを演じ分けられ、おどけた味も持っている。山田孝之で「椿三十郎」なら面白そうだ。
本格時代劇を装った展開だが、13人対300人の死闘を繰り広げる落合宿は、まさに要塞。いったいどういう仕掛けかと訝るほど大掛かりだ。一転してエンターテインメントの様相となる。これはこれで楽しめるが、爆破シーン頼みなところが垣間見えて単調で荒い。
また、この手の映画につきものなのが、少数派のひとりひとりの最期を描く段だ。「七人の侍」の倍近くあると、さすがに少しくどい。
観て損はないが、格別いいデキかと言われれば、そこまではいかない。ただ、こういう作品が繰り返し作られるようになれば、近い将来、ほんとうに見応えのある時代劇ができる人材(スタッフ、キャストともに)が揃ってくるだろう。
撥ねられた首が厠に転がるような役を引き受けた稲垣吾郎の存在は大きい。アイドルの域を脱した。何を考えているのか分からない現代風の悪人ぶりで存在感が出た。
日本を代表するバイプレーヤー、岸辺一徳。本作では裏技あり!?
吹石一恵が初の二役を演じる。新六郎(山田孝之)の恋人・お艶と、野人・小弥太(伊勢谷友介)が惚れた女ウパシだが、小弥太が新六郎に浴びせる台詞に笑わせられる。
いつの世も、上に立つことの自覚を持たぬ者がその場に就くと民が不幸だねー。
泥だらけ、血だらけ過ぎて、逆に痛快
古田新太さんのファンなのと、スキヤキウエスタン・ジャンゴの伊勢谷友介さんが素敵だったという2つの理由から、自分ランキングでは「必ず見る」の位置にあったので、楽しみにしていました。
先に読むか迷った小説も、我慢できずに、よんでしまい、ストーリーを把握した状態での鑑賞でした。予告にあった「切って、切って、切りまくれ!!!」のシーンで、松方弘樹さん、役所広司さん、古田新太さんの3ショットは、重量感たっぷり!(体重でなく。。。)
小説を読んで、一番の心配は稲垣吾郎さん。。。悪役って大丈夫?と思っていましたが、まさか、まさかのハマりすぎ!!!
とりあえず、ドンパチしたり、切りあっておこう!みたいな、殺す理由がどこにあるの?見たいな映画が結構あって、いまいち、ストーリーに置いていかれる事があったのですが、
「十三人の刺客」は違う!
自分で、あの暴君は殺さないとダメだろう!
と納得してしまうほどの悪党でした。
目や耳を覆いたくなるようなシーンも覆いし、ろうそくの明かりを再現しているので、
映像的には暗いですが、闇が更に濃く、多きなものに感じました。
すっかり吾郎ちゃん目線になっていた自分の本性には反省するところがありますが、殺陣の気合が凄いです!!落合宿のシーンは1日で撮ったとは思えないけど、体力の限界を感じる演技に感動し、暗殺計画で狙われている『吾郎ちゃん』にシンクロして、すっかり楽しんでしまいました。
つけたしのようで申し訳ないですが、古田さんがスクリーンに映って、セリフを喋るだけで喜んでいました。ほとんど古田さんに触れてないけど、心の中で大はしゃぎでした!
伊勢谷友介さんの13人の中にある異物感。
もちろん、一人だけ侍ではないので、すでに人種が違うのではと思わせるほど、
山の民としての古い血の違いが、しっかりと出ていたと思います。
だた、「ジャンゴ」の時のしなやかな、美しい伊勢谷さんも、また拝見したいです!
あ、古田さんのファンなのに!
古田さんは舞台の方が、かっこ良すぎて、コメントできない!!!!!
じわじわよくなった!
前半の最後くらい!いかにごろうが悪い奴か!その説明に幸四郎様一家の下り圧巻!戦闘シーンにいくまでに刺客やごろう市村のキャラクターをもっとほりさげなくちゃ!せっかく伊原のキャラクターが(スーパーサイア人と呼ぶ)最高やのにいかせてない!山田達と最後の最後まで生かせて役所とほぼ同じくらいにしんだら!いいのに。18歳以下はみない方がいいよ!伊勢谷と岸部のシーン意味ないわ!戦闘シーンながすぎ!役所の台詞まわしカヂュアルすぎだよ!何路線ねらってんの!松方さん映画とかけ離した世界では最高だけど、松方弘樹ショーだっけ?とおもっちゃいました!全体にはよっかただけに残念!いっそあずみの方がよっかたわ!
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