劇場公開日 2010年5月22日

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「ただただ圧巻」鉄男 THE BULLET MAN 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ただただ圧巻

2021年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

30周年記念リバイバル上映で1・2を観てきたのですが、3はどうしても都合が合わなくて行けませんでした。
なのですが割と最近DVDを見直したこともあり、当時のレビューを元に新たに起こしてみました。

まず技術的な進歩をすごく感じます。
画面がとても綺麗で、音もかなりクリアです。
特に突出してたのはその音響でしょう。音が良いだけでなく、音圧がものすごいんですね。
私は今現在でも本作以上の音に出会った事はありません。
とにかく轟音に次ぐ轟音でした。
監督自身自ら劇場で音調整しているだけあってあって、そのバランスが素晴らしかった。
不快になるギリギリまで攻めてくるんです。
そして今作もやはり「鉄男」、あの凄まじい映像と轟音は健在です。
全編を通して様々な要素を、圧倒的な物量で打ち込まれるような感じです。
そして私は役者としての塚本晋也も大好きです。目つきや台詞回しが本当格好良い、もういい歳なのに何であんなに艶っぽいんでしょうか。
 今作は監督自身も言ってようにハリウッド色を強く意識した作りで、これまでの作品のどれより話が明瞭でした。
 それもあってかエログロを抑え、スタイリッシュな感じを持たせています。
もちろん今回も独特なカメラワークや、“やつ”との対決をたっぷりと魅せてくれました。
それにしても、シリーズ毎に形を変えながらもしっかりと「鉄男」なのが嬉しい。最後の最後まで楽しませてもらえました。
さて、公開当時観に行った時は舞台挨拶回だったのです。
その時、結構面白い話が聞けました。
当時タランティーノやブラピから話が来てたのは知っていたのですが、何とディズニーからもオファーが来てたようですよ。
あのディズニーが「鉄男」をどのように仕上げるのか、結構気になりました。
それと当時の記事にも出てましたけど、デ・ニーロ起用の「鉄男4」。
 実際デ・ニーロに会った際にオファーしたようです。
まぁ多分うやむやになるでしょうけど…。
でも個人的に一番好きな役者なので、今でも少し期待してたりします。
「鉄男」シリーズはもとより塚本作品でも比較的キャッチーな本作。
まだ 「鉄男」を観た事無い人には、入りやすいこちらをおすすめします。
とはいえこちらも紛う方なく「鉄男」。
ただただ圧巻です。

白波