劇場公開日 2010年2月11日

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「映画と言うより、TVスペシャル。頑張ったと思います。」交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10000mの頭脳戦 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画と言うより、TVスペシャル。頑張ったと思います。

2013年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

EXの人気テレビ番組『交渉人~THE NEGOTIATOR~』の映画化。とは言っても、実は私自身はテレビでのレギュラー放送を見た事は無く、映画が初見です。ネタバレありです。

この手の作品の場合、イメージを考えて日本の航空会社の協力が得られず、海外で撮影することが多いのですが、この作品では交渉が成功し(笑)、北九州空港とスターフライヤーの協力で、実機と実空港での撮影と成っています。その甲斐あって、最後の滑走路が見えてくるシーンやランディングシーンなどは、CGではないリアリティある映像になっています。加えて、冒頭のカーチェイスシーンも大阪の公道を2kmほど封鎖して行ったらしいですし、ホンモノへのこだわりが功を奏したと言って良いと思います。

ストーリー的にも、これまでの日本映画とは違う味付けがされています。ギャレーから床下の貨物室に入り込むとか、あるいは、機体後方下部にある(と言う設定の)貨物積み込み口を飛行中に開けて脱出するとか、あるいは、副操縦士・機長が欠けた状態で主人公が機の着陸を試みるとか・・・。まぁ、何れもどこかの映画で見た様な設定はありますが(苦笑)。

そういう意味では、ツッコミどころは満載です。だって、使っているスターフライヤーのエアバスA320には、機体後方下部のドアは無いし。って言うか、日本の空を飛ぶ商用民間機でパラシュートは装備されてないです。それと、航空用衛星携帯電話って、聞いたことがありません。って言うか、見た目、普通の携帯だし。飛行機も、エアバスなのに、コクピットはボーイング仕様だし・・・。空港に集合している救急車に「航空局」とか書く位であれば、もう少し他のところに気を配った方が良かったのでは?と思います。

そんなツッコミをしていても仕方ないので、他の話を。陣内孝則と筧利夫が出ていると、どうしてもコミカルに見えてしまうんですよね。実際、筧利夫が演じる木崎は、星野真里が演じているフィアンセの堂ノ上由佳とコミカルな演技をしているしね(笑)。それと、まぁ、レギュラーシリーズでも出ているのでここで評してもしょうがないんですが、笹野高史は少しミスキャストに感じましたね。でもこのあたりって、もしかして狙いなんでしょうか?

あ、劇中、米倉涼子がマウントレーニアのダブルエスプレッソ「エスプレッソ」を飲んでいるシーンがシッカリとありました。と言う事は、成宮寛貴が出ているのはマウントレーニア繋がり? でも、成宮寛貴がダブルエスプレッソ「カフェラテ」を飲んでいるシーンはありませんでした。

細かい事を言えばキリがないですが、「LIMIT OF LOVE 海猿」の時も思ったんですが、良い意味で日本映画もここまで来たかと言う感じです。

最後に。所々、いかにもCMが挟めそうな間が有ると感じたのは、気のせいでしょうか?

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勝手な評論家