嵐が丘(1939)のレビュー・感想・評価
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運命の歯車は止められない
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原作は残念ながら未読です。
キャシーとヒースクリフ、主人公の二人は単純な男女の恋愛関係ではなく、もっと宿命的な何か、劇中のキャシーの「二人は一心同体だ」的なセリフがありましたが、まさに表裏一体の存在なのです。それゆえに愛だけでなく憎しみも倍加させてしまうのでしょう。
表面的に見ると、キャシーの移り気が短期間で極端すぎて、二重人格なのではと疑いたくなるくらいなのですが、映画では十分読み取れない行間に、当時の階級差別の激しさがあったのだと推察できます。
キャシーが、ヒースクリフへの蔑みをエレンに語るシーン。隠れてヒースクリフが聞いていて、稲妻が彼の苦渋の表情映し出します。パンフォーカスで奥行きを活かした素晴らしいショットです。
死の床においてキャシーは、世評や優雅な暮らしでは得られない真の幸福に気付きます。そして風雪の夜に幸福追求を成就させるのです。彼らだけの幻の王国で。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネル監督が本作を撮影中とのこと。女性映画の騎手がどう仕上げるのか、とても楽しみです。
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