パリ・オペラ座のすべてのレビュー・感想・評価
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一流の人だけで通じ合っている言葉の力
バレエ界の頂点の一つであるパリ・オペラ座の裏側を捉えたドキュメンタリーです。本番のステージよりも普段の稽古風景を繰り返し記録しているのが魅力です。バレエに詳しくない僕には、振付師がどこにダメ出しして、ダンサーが動きをどう改めたのか全く分からないのですが、一流の人々が一流の人だけが分かる言葉で本気で遣り取りしている迫力に見入ってしまいます。
また、人間の体はこんな風に動くことが出来るのかという驚きとその美しさ。四肢の長い女性エトワールは立ち姿だけで絵になります。それは恐らく努力だけではどうにもならない領域なのでしょう。残酷だな。
更に、一流ダンサーは、動きの基本が出来上がっているからなのでしょう、クラシックは勿論、モダンダンスでのしなやかな動きもカッコいいのです。作中で描かれるピナ・バウシュ振付のステージは、単に美しいだけではない鬼気迫る力強さが溢れていました。一度、本物のバレエを観に行ってみようかな。
パリオ・ペラ座の「すべて」が観られます!
正に、「パリ・オペラ座」のドキュメンタリーです。
今年引退したM・ルグリらもチラットですが観られます。
エトワールやダンサーたちけではなく裏方のスタッフ、衣装部での手でひと針ひと針スパンコールを縫い付ける作業風景、演目を決める芸術監督と営業部のやり取り、スポンサーへのアプローチ、キャスティングをダンサーと相談する担当者、オペラ座の清掃人や天井を修理する人まで、出演しています。
とは言えやはり講師とダンサーのレッスン風景が殆どですが、舞台上では決して観ることが出来ない 判らない 息づかい 幾度講師に言われても上手くゆかないステップ 役に対する解釈に悩む姿が観られます。
そこには確かに 超人ではない、生身の人間の姿があります。
出てくる演目はコール・ド・バレエよりモダンの方が多いですが、これも今のパリ・オペラ座を象徴しているのかも知れません。
NHK教育テレビで昨年だったか、一昨年だったか「スーパーバレエレッスン」という番組を放送していましたが、それはパリ・オペラ座のダンサーのレッスンの模様でした。
あれを豪華版にしたような作品です。
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