「意外にオトナなラブストーリー」理想の彼氏 yururi74さんの映画レビュー(感想・評価)
意外にオトナなラブストーリー
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「草食男子」ブームで、この手のラブストーリーが増えているように思うが、やはり設定に少し無理があり、女性側から見て都合の良い男性像を一方的に作り上げている感が否めなかった。
ベビーシッターを顔見知り程度の、しかも年の若い男性に頼むことは普通は考えられないし、仕事よりも子供の面倒を見ることに幸せを感じる若い男性というのも、やはりまだまだ少数派。
ただ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズは自立した魅力的な大人の女性を、相手役のジャスティン・バーサは一見地味だが、実は知的で人間としての本当の豊かさを知っている心優しい青年をそれぞれ好演していたのが良かった。彼の「若さ」ではなく、あくまで一人の人間として好きになっているという描き方も好感が持てた。すぐさまハッピーエンドになるのではなく、彼がもっと人生経験を積むために時間を置くという展開も、少しロマンチック過ぎるけれど良かった。
邦題が軽すぎるのが残念。
タイトルだけ見ると軽いタッチのピンクラブコメのように思えてしまうが、大人のロマンチックラブストーリーだった。
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