「ただただ素晴らしいのです。」(500)日のサマー わたぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
ただただ素晴らしいのです。
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監督のマーク・ウェブは今作が長編映画デビュー。それで今作は製作費の7倍以上をすでに稼いでいることからも分かるように、素晴らしい映画なのだ。
ここのユーザーレビューの高さからも伺えるように、非常に満足度が高い!
「本作はラブストーリーではない。」冒頭にいきなりそんなナレーションが入るのだ。
そう言われても、これは見ていてなんだかくすぐったいラブストーリーだと思う。
1時間30分という最近では短めの尺ながら、伝えたいことをきちんと伝えれている。
2009年のベストヒロインは「サイドウェイズ」の菊地凛子だったが、2010年は間違いなくサマーだ。
サマーはとてもチャーミングで、可愛く、美しい。
ただ、クソ女だ。
物語の冒頭は488日目から始まる。その後も時間軸に縛られない見せ方で、(テンションを)上げて落とす定番かつ古典的、されどあまり見られない手法で笑いを誘う。
488日目だけ見ればハッピーエンドなのだが、まさかあんなラストとは思わなかった。
主人公が「ウォンテッド」のマーク・マカヴォイのような雰囲気でまた良い。
NO 奇跡
NO ドラッグ
NO 売春
NO 病気
そんなもの無くたってラブストーリーは作れるのだ。日本映画界も見習ってほしい。
マーク・ウェブ監督は新スパイダーマンの監督に抜擢されるなど、今後の躍進が期待される。
物語は夏から秋へ。
こんなに空気感の良い映画は久しぶりだ。
鑑賞劇場:シネ・リーブル梅田
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