「漫画実写化史上最悪の出来。」BECK 雷電さんの映画レビュー(感想・評価)
漫画実写化史上最悪の出来。
タイトル通り。ハリウッド版ドラゴンボールと同列です。
確か、同じ時期に佐藤健起用でるろうに剣心がヒットしていたと思います。
またROOKIESもドラマ、映画と流行った時期だったと思います。
しかし、まぁBECKに関しては駄作としか言えません。特にコユキが作曲した曲のタイトルが「MOON BEAMS」って。水嶋ヒロがドヤ顔でタイトルを言うシーンが寒すぎて鳥肌たちました。だいたい、原作で月がモチーフの曲はダイブリのSWIMMING BARE(アニメ:MOON ON THE WATER)じゃなかったかな。
Baby starモチーフかもしれないけど、「MOON BEAMS」はダサ過ぎでしょ。月のぼんやりとした光ではなく、強烈な光って情緒もクソもない。あともう何がモチーフなのか分からない「Evolution」てw(多分モチーフはOut of holeかな。コユキが現状から打破したいって時に作った曲)ゴー☆ジャスかよ。曲名から演出からクソダササブイボ映画だな、まじで。
原作ファンの私と原作を知らない妻と観たのですが、原作を知ってようが知らなかろうが全く面白くない映画でした。
妻はコユキの歌唱シーンに終始「?」でした。コユキが天才すぎると言うことがイマイチ伝わらなかったみたいです。この映画を観るために原作で予習しなければ意味が分からないなんて本末転倒だと思います。
あと、漫画ヒロインの中でも一番好きな南真帆。忽那汐里には荷が重いっしょ。
水嶋ヒロも忽那汐里も「帰国子女」ってだけでキャスティングされたのでしょうか?竜介は老けてるし、真帆はガキすぎるし。また平君役が向井理って。イメージないわ!(多分BECKファンの中で平君人気は高い)サクは覚えてないくらい影が薄いし。唯一キャスティング成功してるのはカンニング竹山くらい。カンニング竹山に★半分あげる。
ボーカルが流れない以前にキャスティングから演出までどうなの?って思います。(コユキの歌唱については原作者より音を流さないように指示されたらしいが。)
多分、原作を愛する(音楽も分かる)監督が原作ファンである俳優やミュージシャンを集めて撮影したらそれなりに「BECK」らしくなったんじゃないかなと思います。おそらく、「BECK」というネームバリューと人気俳優を集めて話題と興行収入目的に作ったんでしょう。
この映画以来、どんなに話題になろうと堤監督の映画は観ていません。申し訳ないですが「くだらねぇ監督だな」と思ってしまっております。
※確か堤監督は「世界の中心で愛を叫ぶ」制作時に、原作は最後のページだけ読んだって記者会見で話して原作ファンから叩かれてたような。原作に対するリスペクトが無い監督なのでしょうね。
怖いもの見たさで見るには良いかも。