「暑くて、だけど涼しい里山の夏」里山 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
暑くて、だけど涼しい里山の夏
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映画「里山」(菊池哲理監督)から。
単なる自然保護ではなく、里山として自然を残していく。
これは、日本の各地で受け継がれてきた日本人の知恵というべき、
自然との関わり方である。
「人が手を入れてきた雑木林は、太陽の光が行き届き、
多くの生き物たちの住処になっています」
このナレーションの意味は大きな気がしてメモをした。
それをもっと短いフレーズで表現したのが
「暑くて、だけど涼しい里山の夏」ではないかと思う。
NHKスペシャルらしい(笑)、驚くような視点からの
徹底取材された映像に大満足しながらも
「昆虫採取こそ、日本人独自の子どもの遊びの文化」
「木を切るのは先祖から受け継いできた森を守るため」
「必ず株を残して木を切るようにしたのじゃ」
「村人は鳥のためといって、柿を少しだけ残しておく」
「裏庭に現れる昔話の登場人物たち。(狐や狸)
「人家のすぐ裏にこれほど多くの野生動物が
ともに暮らしているのは、日本ぐらいではないだろうか」
等、ハッとさせられる里山に暮らす人々の知恵に、
ただただ頷くばかりであった。
「日本独自の四季を、そこに住む人も生き物も味わっている」
この光景、特別な場所ではないはず。
自分の身の回りの自然、もう一度、見つめ直したい。
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