「チープです。チープですから。それが『呪怨』ですから。」呪怨 白い老女 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
チープです。チープですから。それが『呪怨』ですから。
『~黒い少女』と2009年に同時上映。
シリーズとの繋がりは薄く、清水嵩も監督はせず、あれはあれこれはこれの番外編といった感じ。
俊雄くんは特別出演。
1999年のOVAで誕生し、呪い続けて10周年記念作として製作。
原点回帰を目指したような雰囲気、作り。お馴染みの章仕立て。
アッキーナ演じる女子高生が不可解な死を遂げたタクシー運転手の娘であったり、彼女と呪われた家に越してきた一家の娘が関係あったり、過去と現在が交錯し、あの人とあの人が繋がっていたりと、なかなか捻った設定。
カップルの悲劇、突然現れる“白い老女”もさることながら、呪われた家で起きた惨事や不気味なカセットテープの雰囲気は充分。
ムロツヨシの怪演はインパクトあり。福田監督がもし本作を見ていたとしたら、よくコメディ常連として起用したなぁ、と。
尺は60分なので見易いが、その分一つ一つの章の展開が早く、全体的にも、あれ、これで終わり?…的な。
原点回帰を目指したのはいいが、OVAのようなチープでもある。清水嵩監督版やハリウッド・リメイク版と比べると…。これを劇場公開したのか…。
まあ、それが『呪怨』なのかな…?
『~黒い少女』も見るか。
見ます。見ますから。すぐ見ますから。
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