「逃げる・逃げる・・」ゴールデンスランバー(2010) kerakutenさんの映画レビュー(感想・評価)
逃げる・逃げる・・
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全く身に覚えのないのに
「首相暗殺」なんていう重大事件の犯人に仕立て上げられ、
堺雅人(青柳)が仙台の街を走る、走る、走る・・・・
日本の警察のくせに平気でバンバン撃ってくるし、
テレビはどのチャンネルでも指名手配の自分の写真が映っているし・・・
ピ~ンチ!!!
これって完ぺき「冤罪もの」なんだけど、怒りを前面に出したり、
影の黒幕をじわじわあぶりだしたりする、
ガチなクライムサスペンスじゃないんですね。
こんな題材だというのに、
肩の力を抜いて、くすっと笑える洒落た映画になっています。
自分に残された道は「人を信じること」
「人間の最大の武器は習慣と信頼」
甘っちょろいとお思いでしょうが、
世の中捨てたもんじゃない。
彼を信用してくれる人たちの力を借りて、
さらに逃亡劇をつづける青柳なのです。
「結局一番利口なのは、逃げることだ」
「死んだら負けだ、逃げた事にはならない」
「雅春!、ちゃっちゃと逃げろ!」
あはは・・・誰も「自首しろ」なんていわないんです。
今の日本で警察が信用できなくなったらかなりキツイと思うのですが、
まあ、それもアリかなぁ・・・
勧善懲悪のラストではないけれど、
エンタメ映画として楽しんでください。
そんなに込み入った作りにはしていないので、
読んでなくても全然OKだと思います。
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