「ザック版『ショーガール』」エンジェル ウォーズ 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ザック版『ショーガール』
これ観た時に
『ショーガール』(バーホーベン監督)に似てるー!って思ったんだが
私より100万倍は映画に詳しい家人から
「バーホーベンはどうしようもなく実存。
ザックはどうしようもなく仮想。
全く違うでしょ」
と窘められたので、『ショーガール』と似てる説は一応取り下げたいと思う。
だが
どちらも「何かと戦っている女」を描いている点では同じだ。
『グロリア』『テルマ&ルイーズ』『エイリアン2』『ニキータ』『バイオハザード』など
「戦う女」を描いた映画は数あれど
『ショーガール』と『エンジェル ウォーズ』がその中で突出しているのは
「男目線で女の戦いを描くことを隠してない」ことだろうか。
(『テルマ&ルイーズ』はフェミニズムっぽく見せかけて男目線がチラツくのだが、そういう偽善的な所が無い。)
ある意味ものすごく正直に作ってある。
「オレ、オンナの気持ちなんてワカンナイしー」
と、突き放した感じが凄くイイ。
女による女のための女の戦いを描いた秀作『ゼロ・ダーク・サーティ』とは対極にあるが、
どちらも面白いと思う。
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