「薄幸な少女たちの物語はほろ苦く切ない。」エンジェル ウォーズ aotokageさんの映画レビュー(感想・評価)
薄幸な少女たちの物語はほろ苦く切ない。
ザック・スナイダー監督は、黒澤明監督のサムライものから、ヤマト、AKIRA、攻殻機動隊と日本のカルチャーが大好きだそうです。
へそ出しの黒いセーラー服に日本刀って、BLOOD THE LAST VAMPIREのヒロイン小夜に似てる…これはザック監督がわざわざ日本のイラストレーター寺田克也氏にデザインを依頼したとか。でも、ザック監督の妄想世界のヒロインはツインテールの金髪美少女。ヒロイン・ベイビードール演じるエミリー・ブラウニングも決めポーズでセーラームーンの月野うさぎの真似をしたとか。ほかにも日本風寺院の賢者、大魔神武者、…999も!?と日本趣味満載で楽しい。
精神病院に押し込められた美少女たちが自由になるために思い描く妄想世界。それは「インセプション」にも似た二層三層構造となってる。アイテムを手に入れるためにこなすミッションはゲームそのもの。音楽に合わせて展開されるド派手なCGアクションはミュージックビデオのようでもある。
もっとおバカでハッピーなお話かと思っていたのですが、薄幸な少女たちの物語はほろ苦く最後も切ない。
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