「綺羅星に託すマイノリティの希望」プリンセスと魔法のキス もりめろんさんの映画レビュー(感想・評価)
綺羅星に託すマイノリティの希望
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ひょんなことからカエルにされてしまった黒人女性が、自らの夢のため元の姿に戻れるよう王子様と冒険する物語。労働者階級の黒人女性・見た目で差別されるペット吹きのワニ・移民スラムで暮らすホタル……、マイノリティの権利を謳ったディズニーアニメだった。
映像美は素晴らしく、ジャズやブルース好きからすると音楽も魅力的。特に、ママ・オーディのあの感じとか、アレサ・フランクリン&レイ・チャールズかって感じでノリ最高。誰しもが夢を持つ権利はあって、それを綺羅星に託したのもウェットでとても泣かせる。
1つ文句を言うならば、悪役の使い方か。王子の改心は境遇に対する想いより、主人公の影響が強い。その偶発的な出会いの有無で、抱摂/排除が決定されるのはどうなのか。
この映画を薦めてくれたのは脚本家志望の女の子だったけど、さすがに面白かった。結局、その後1度も会っておらず今や連絡先も知らないけれど、彼女は元気にしているだろうか……。
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