劇場公開日 2009年7月11日

「がっかり」ごくせん THE MOVIE かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0がっかり

2009年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

自ブログより抜粋で。
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 良くも悪くもテレビドラマ『ごくせん』そのまんまという印象。
 一応、一見さんでも楽しめるよう、さりげなくキャラクター紹介から入っているのは好感を持ったが、まあそれでも、単独の映画として観るにはかなり厳しい内容。
 ゆるさをよしとするコメディに社会派ドラマ並の高尚さなど求めはしないんだけど、映画館で観たという見応えがまったく感じられないお手軽ドラマなんだもの。がっかり。

 冒頭のハイジャックシーンからして、テレビ局的発想の「映画なんだし、とりあえずスケール感を出してみました」という、予算の無駄遣いにしか見えない。
 人気どころの卒業生を、まさに通りすがりなちょい役で出すのも、ファンサービスというより客寄せとしてのあざとさの方が鼻につく。

 つまりは商業主義な魂胆があまりに見え見えで、不快感が先に立つのよ。
 本筋がそれなりに映画しているなら少々のことは寛容に観られもしようが、肝心のお話がテレビドラマの延長の域をまったく出ていないのだから、そんな苦言も言いたくなる。

(中略)

 登場した瞬間にうさんくささ満載の黒幕が今さらIT社長だなんて、発想が古すぎる。
 どこぞのお金に目のくらんだテレビ局プロデューサーという設定にしたほうが方がよっぽどかユーモアあるわ。
 そのIT社長にしたって、IT企業らしさはまったく描かれず、どっかのインテリヤクザという設定だけでそのまま通りそうな底の浅い描写なんだし。

かみぃ