「いやあ、シンドイな~。」デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
いやあ、シンドイな~。
ジュリア・ロバーツ主演復帰作。相手役は、クライヴ・オーウェン。この組み合わせで思い出すのは、グダグダエロエロ映画「クローサー」…(爆)。今回はスタイリッシュで、オシャレです。トニー・ギルロイ監督の、演出手腕が光ります。でも、付いていくのしんどかったな~!
非常に面白い映画でございました…と、言いたいところなんですが、この映画非常に入り組んでおりまして、ストーリー展開の中で何回も『現在の〇〇週前』『現在の〇〇日前』って感じで、時系列がグッチャグチャになっておるのです。吾輩不覚にも一瞬“ボ~”としてしまいまして、それ以降『アレ、これってどういうことやったっけ?』『へ?何でこうなるの??』って疑問が常に頭の中を占拠して、『ひょっとして最後まで見ても、意味分からないんじゃ…』という不安を抱え込んだまま、見続ける破目になってしまいました。まあ、最終的には理解できる(それでも幾つか“?”は残りますが)ように展開したのでよかったのですが、変な意味でドキドキしながら見ておりました。いやあ、シンドかった~!
これからご覧になる皆様には、とにかく“体調万全・頭スッキリ!”の状態でご鑑賞に臨まれることをお薦めいたします。恐らくキッチリ見たとしても、100%正しく理解するのは相当難しいです、この映画。その点、トニー・ギルロイは容赦ないですね。『付いてこれない人は、置いていきますよ!』って感じで…。まあ潔いこと!ラストがまた、『そこへ、落とすか?!』ってくらいヒネられていて、痛快でございました。でもこの監督、相当意地悪いですね(^^;。
で、シンドイと言えば、冒頭にも書きましたがこの映画、ジュリア・ロバーツの復帰作なんですが(そういえば、彼女を最後に見たのは何の映画だったかな…?)、『老けましたね~(^^;』。スクリーンに彼女のアップが映し出されると、何かチョット辛かったです。まあ、ジュリアが“元CIAの諜報員”を演じてる時点で、この映画キャスティング的にどうかな~?って感じがあったのですが、ここはやはりキャサリン姐さんあたりに、ご登場いただいたほうが、よかったような気もします。う~ん、シンドイな~(^^;。