あなたは私の婿になるのレビュー・感想・評価
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邦題…センスがいまいちだけど、中身は家族愛
これはタイトルがひどいな~と思います。
映画としてまずまずの出来だったのに、タイトルで引いちゃう感じ。
16歳で両親を亡くして以来、ずっと一人で過ごしてきたマーガレットにとっては久しぶりに家族に囲まれる週末。
そのことで、自分が本当はさびしく過ごしていたこと、それを心に閉じ込めて仕事に打ち込んできたということを思い出し、ようやく「魔女」から「人間」らしさがにじみ出て…
映画の脇で、祖母アン役のベティ・ホワイトのチャーミングな演技や、何役こなすんだ?ってくらいいろんな場面で仕事をしている町の名物男性ラモーネの登場が笑いを醸し出すし、サンドラ・ブロックも髪をアップにキャリアウーマンとしての姿にはちょっと老けたねえ…ってのが先に立ったけど、髪をおろして、ナチュラルな格好をしてると、まだまだ若い(笑)って思えたし。
映画のロケ地のアラスカは普段あまり目にしないアメリカの景色で、自然がたくさんある景色に癒される。
知らないアメリカを見た気がするし、家族ものの映画として見るとなかなか良いお話だったと思う。
なのに、このタイトルじゃ…どういう人が見に行くのか?婚活中の女性かな?くらいな感じで、観客が入りにくかったんじゃないかな~
もっと息子を持つ親世代とか、カップルで見ても良い映画だと思うから、宣伝の仕方を変えればよかったのに…と残念。
夫ではなく、婿に。
観終えてよくよく考えたら、これは入り婿じゃないぞ^^;
でもタイトルが「あなたの嫁になる」じゃつまらないし。
前評判どおり、サンドラ姐はまだまだ頑張ってます。
このヒトの魅力といえば、
女性の私から見ても全く色気を感じない!?(誉めてる)
ところだったりして…今作でも、ほぼオールヌード♪を
見せてくれるが^^;アスリートの裸を見ているようだった。
でもそういう点がコメディエンヌとして好要素に働き、
年下・レイノルズを転がしながら、魅力的に見せている。
そもそも彼女が鬼上司というが?あまりそうは見えない。
ある程度魅力的に描かれていると思う。
彼の実家・アラスカに渡ってからも、楽しい描写は続き、
犬とケータイの交換(!)は傍から見ると、あーなのか^^;
などとクスクス笑い。ああいう設定が上手いなぁと思う。
まぁ私が親なら、とうぜん「魔女」との結婚には反対!?
するだろうとは思うが、べつに悪魔と結婚するわけじゃ
ないんだし^^;息子が選んだなら仕方ないと腹をくくるか。
でもこれだけ仕事のできる女性となると家事はムリだ。
この偽装結婚話と並行して、家族の物語も綴られている。
稼業を継いでくれないひとり息子によせる思いは、
どの父親でも同じだろうし、年上と結婚したら(それも魔女)
孫の顔は拝めないと残念に思う母親だっているはずだ。
さらに祖母が元気なうちに結婚式だけでも!と慌ただしく
働く女性陣の描き方は日本人も大いに共感できるはずだ。
お高い家庭の設定でも?お高くならないところがいい感じ。
欲をいえば、あの元恋人の女性がもっと彼に絡むとか、
ダンサー店員が更にバカな働きを見せるとか(いらない?)
そういったどうでもいいシーンが、バッサリと落とされて
サンドラ姐の身体のごとく、スッキリしすぎているのが
いいような物足りないような…^^;まぁでも感動できる話だ。
私もこんなタイトルを誰かに言ってみたい。(爆)
(わが職場の上司を彷彿とさせる怖さも多々ありまして…。)
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