ディズニーネイチャー フラミンゴに隠された地球の秘密のレビュー・感想・評価
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フラミンゴの子育てに感動
ディズニーネイチャーの復活第一作は、とにかく映像がきれい!
そして、「アース」のような強い(強すぎる?)メッセージもなく、「ミーアキャット」のように無理やりなお話仕立てにしてもいないので、素直に楽しめました。
フラミンゴというのが何よりうれしい。
私は動物園のフラミンゴショー大好きだったのですが、
何十万羽ものフラミンゴが隊列を組んで飛行するさまは
天然のマスゲームをみているようだし、
ゆっくり羽ばたきながら湖に着水し
二本足で優雅に湖面を走るところなんて、
もう美しいのひとこと。
いつまでも眺めていたい映像です。
たくさんの異性のなかから運命の一羽を求めての
求愛のダンスも、
どんな小さな仕草にも思いをこめて
高まる情熱のボルテージ・・・
フラミンゴは一生パートナーを買えることはなく、
自分たちの子どもも鳴き声でちゃんと聞きわけるそうです。
毒性をもつソーダ塩をふくむナトロン湖では
他の陸上動物は寄りつかず、彼らの楽園なのですが、
「その時期」がくると、次の場所へと移動して
そこを自分たちの楽園へかえていきます。
これは「渡り」というより「遊牧」。
彼らの生息するところが、炎のように一面真っ赤になるのは
カロチノイドを含んだ植物性プランクトンからの色素によるもの。
親から子へ与えられる「フラミンゴミルク」は
藻類に親鳥ののどの組織が剥離したものをふくんだ、たんぱく質にとんだ、栄要たっぷりの真っ赤なミルクです。
親鳥が自分の命を削って子どもに与えているようで、
ちょっと感動的でした。
楽園とはいっても、空からはハゲコウ、陸からはハイエナなど、彼らをねらう動物ももちろんいます。
丈夫にうまれなかったヒナや、
上手に歩けずに塩の足かせのついてしまったヒナたちは群れから遅れ、死んでしまったり、彼らの餌食になるのですが、
一部の「弱い者」が犠牲になって、群れが維持できているのは宿命なのかなぁ・・・・
フラミンゴの寿命はなんと40年。
過酷な環境の中でも、たくさんの卵を産み、ヒナを育て・・・
それでも数が減ってきているのは、開発と汚染といった
環境破壊によるもの。
マサイの人たちは、フラミンゴを
「生きものになったナトロンの化身」と
怖れをもってあがめたといいます。
フェニコプテルス(真紅の翼)火の鳥、不死鳥・・・伝説にまでなったこの鳥は幸いまだ絶滅危惧種ではないですが、
この地球上からなくしてはいけないと思いました。
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