「妖しげな雰囲気とは裏腹の重厚なテーマ」空気人形 いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
妖しげな雰囲気とは裏腹の重厚なテーマ
是枝裕和監督作品ということと、題名からして妖しげな雰囲気に誘われて鑑賞。
個人的には、一回目の鑑賞では全てを理解できなかったが、さすがは是枝監督!という重厚感はひしひしと伝わってくる出来映え。
「空っぽ」「代用品」「孤独」等々、都会の空虚感をテーマに、群像劇ともいえる構成で展開されていくのは、突拍子もない世界がリアルに観えてきて絶妙。
息づかい・ビー玉・水・風等々、儚くも澄み通った音も心に響いてきて良い。
オープニングとエンディングの「きれい…」は、正直真意はつかめないもののとても印象的なシーンだ。
もう一度観ればもっと深くまで理解できるのだろうが、気まずいシーンも多く観るタイミングが難しいのが残念だ…。
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