「悲しい内容なのに、映像は透明感あふれて・・・」空気人形 grayteerさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しい内容なのに、映像は透明感あふれて・・・
う~ん、なんて言ったらいいんだろう・・・
内面が満たされている人間なんて、この世にいるんだろうか。
みんな空っぽな部分をどこか抱えているんですよねぇ・・・
みんな、誰かの代わりじゃなく “オンリー・ワン” になれることを望んでいて・・・
「誰も知らない」でも思ったのですが、悲しくて悲しくて涙が出てきても、やっぱりこの監督の映像は、光を透した美しさにあふれていて、せつないです。
光のせいで、重々しくはならないけど、せつないです。
ペ・ドゥナ演じる〈のぞみ〉がガラスに惹かれるシーンが、あどけなく、かわいらしく、またせつない・・・せっかく、せっかく心を持ったのにね。
薄いシフォンのワンピースが光の演出効果をあげていました。
最後に。ショックだった場面の羅列をーーーーーー
*冒頭の板尾のベッドの演技。
*人形の構造を知らなかったので女性から観るとちょっと引いた。
*「時効警察」でいい味だしてた、ほのぼのおじさん岩松了。
また似たような役やってんなぁと安心して観ていたら、途中でちょっと嫌いになるようなシーンがあった。いちいち、役で反応するのは間違っていると思うけど、ああいうのは生理的に受け付けない。
観終って、ちょっとボーっとしてしまいました。
ちょっと、考えてしまう映画ですね。
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