「必見の90分!アニメならではの表現。 あらすじは、 2006年に映...」戦場でワルツを ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
必見の90分!アニメならではの表現。 あらすじは、 2006年に映...
必見の90分!アニメならではの表現。
あらすじは、
2006年に映画監督のアリ・フォルマンは、兵役時代の友人に呼び出され再会する。26匹のどう猛な犬に追われる悪夢に悩む話を聞き、それは自分たちが従軍した1982年のレバノン侵攻の後遺症ではないかと疑う。
当時アリ・フォルマンは19歳のイスラエル国防軍の歩兵だった。
しかしアリは自分自身がその頃の記憶を失ってしまっていることに気付く。
その謎を解こうとかつての戦友たちを訪ねていく物語で、戦争当時の若き兵士達と24年後の40代の男達が交互に描かれる。
もしアニメーションで無くて実写で撮影してたら "えげつない緊迫感" の残酷描写の戦争映画になっていたかも知れない。
それは予算と監督次第であり、スピルバーグだったら、、とか考えてしまった。
アニメーションにした事でこの映画で伝えたい事が上手く表現出来ているので 今作『Waltz with Bashir』(2008)はこれで正解。しかも作画の動きや、キャラクターの表情の少なさが独特で観てる側に まるでアートの鑑賞をしながら想像力が膨らむ効果まである。
レンタルしたBDには日本語吹き替え版があって、まずは "それ" で観るのもオススメです。
※今作はフランスのセザール賞ほか数々の賞に輝き、第81回アカデミー外国語映画賞にもノミネートされたイスラエル映画。(受賞は日本の『おくりびと』2008年)
※サブラー・シャティーラ事件:1982年9月16日から18日の間に行われたレバノンの親イスラエル政党「ファランヘ党」などで構成されるキリスト教マロン派民兵組織「レバノン軍団」によるパレスチナ難民の大量虐殺事件のこと。
※アリ・フォルマンはイスラエルの映画監督、脚本家で代表作は
『セイント・クララ Saint Clara 』1996
『Made in Israel』2001
『戦場でワルツを Waltz with Bashir』2008
『コングレス未来学会議 The Congress』2013
『アンネ・フランクと旅する日記 Where Is Anne Frank』2021
があり、『アンネ、、』はオススメ。(他は観てません)